2015年2月13日金曜日

「フィクシング」というビジネス

FT紙に面白いコラムが出ていて、為替の参照レート(日本でいうとTTMですかね)を決めるときに銀行が都合のいいレートにしようとしていたというスキャンダルの起きる原因として、コストがかかる事業をロハでやっているからだという説が紹介されています。

本来であれば、コストがかかるものはその分チャージすればいいわけですが、顧客の側がそれに納得しない場合には、そのコストはどこかで吸収しなくてはいけません。それが、レート操作の動機のひとつではないかと。

格付けもなんだか似ているなぁー、と思ったりもいたします。

2015年2月7日土曜日

アベノミクス効果:居間の広さ

アベノミクスで不動産価格が上昇する一方、賃金が上昇していないので、マンション(英語ではアパートメントですか)がどんどん狭くなっているという話がFT紙に出てました。あるいは、どんどん郊外に行かざるを得ないとか…。

外国人が不動産買って価格が上昇、庶民が追い出されるというのは、イギリスみたいですね。ま、イギリスの場合、安いからではないのでしょうけれど。

2015年2月6日金曜日

日本の銀行は、保有している株式を売却すべきでは?という話

WSJ紙によると、ゴールドマンのアナリストによると、メガバンクのティア・ワン自己資本のうち42%が株式の含み益だとか…。

この株式を売却すると、① リスク・アセットの削減、② 自己資本の質の向上、が同時に実現できるので、すっごくいいじゃん!という話のようです。他の国では銀行の自己資本に占める株式の含み益の割合がこんなに高いのはありえないそうで、そりゃ、含み損になったら反対になるんだからわかりますよね。

倒産とCDS

ラジオ・シャックが米国でチャプター11を申請していますが、こないだのシーザーズを含め、CDSが結構なインパクトを与えているという話がWSJ紙に出ています

われわれの世代だと"swaps"と書かれてもCDSのことだとはすぐには思わないのですが、金融危機の記憶が近い人たちだと、そんなふうに感じるのかもしれませんね。