2013年10月31日木曜日

野球の神様

今日の日本シリーズを見ていて、野球の神様っていうのはいるのかも、とちょっと思いました。9回裏に追いついたところで、延長戦のことを考えて二塁ランナーに代走を送らなかったのは、結果としては正しかった(次の2打者とも凡退した)ものの、あそこで勝ちに行かなかった助平心が気勢を殺いだように思えてしょうがありません。また、二死一・二塁で代打を出さなかったのも同じですよね。

もちろん、結果論でしかないのですが、結局、それが10回表の投手の気概に現れてしまい、若い投手走者を勝ち越しのホームインさせてアドレナリン前回にさせてしまったということですよね。

楽天は、折角野球の神様の機嫌を取ったのだから、ここは田中で決めにいくべきですね。巨人は、ま、後がないのだから頑張るしかないのですけれど。

もっとも、根本的には巨人打てなさすぎだし、投手も点こそあまりとられていないものの、ピリッとしなささが楽天の投手とは違い過ぎますよね。これで巨人が日本一になるとしたらよほど勝負のアヤですが、さてどうなることやら。

ちなみに、巨人ファンなんですけれど…。

2013年10月30日水曜日

一戸建て賃貸住宅の証券化

Fitch pushes back on Blackstone bond - http://www.ft.com/cms/9cfbf6d0-40a2-11e3-ae19-00144feabdc0.html

フィッチによると、過去データの欠如が一番大きなポイントで、スポンサーが、借り換えできなきゃデフォルトするじゃんっていうのが二番目のポイントですかね。

フィッチの話を見る限り、格付け手法的にはRMBSというよりはCMBSという感じなんですね。賃貸事業という意味では、その観点からは、アパートの亜流というイメージなのでしょう。

2013年10月29日火曜日

バンク・ローン・ファンド

なんか、バンク・ローン・ファンドって突然すごい流行りだしたみたいですが、まず最初に「投資対象は、投機的格付けの企業を債務者とする貸付債権で、デフォルト・リスクは結構高いです」って大きく書くべきですよね。

2013年10月28日月曜日

アメリカのモーゲージREIT

Fed probes banks’ exposure to MReits - http://www.ft.com/cms/44e9cdfa-3e72-11e3-9744-00144feabdc0.html

アメリカではモーゲージREITというカテゴリーがあって、不動産そのものではなく、不動産担保融資で運用する投資法人にも税制メリットがあるんですね。ま、SPCっちゃそれまでですが、自国の法制でできたほうが望ましいということなのでしょう。M-REITに気を付けろというのは以前フィッチも言ってましたが、要はSIVと同じ構造ですね。SIV自体死語だという説もありますが。

ドイツの経常収支

No end to the euro crisis in sight - http://www.ft.com/cms/s/0/7d03e40c-3c9a-11e3-86ef-00144feab7de.html

ヨーロッパおソブリン危機を議論する際、ドイツの経常収支黒字が他国の赤字になっている状況が根本的に変化しない限りは本質的な解決はないという話をするのですが、この記事によると多少は調整が進んでいるとか。ユーロ圏が経常収支黒字を増やしていて、ユーロが強くなるのも当然というのも納得です。

2013年10月27日日曜日

バフェットの投資アドバイス

USAトゥデー紙によれば

1) タイミングを読もうとするな(読めないから)

2) すぐに利喰うな

3) くだらん手数料を払うな(投資信託で)

ということのようで、要するに、ドル・コスト平均法で長期の資産形成をしろと。御意。

長寿と資産運用

平均余命が伸びると、その分、社会の中で運用しなくてはならない金融資産が増えるので、資産運用業界にとってはメリットだというのがFTに出てました。この手の議論で、「ところで日本では、人口の高齢化が進み、貯蓄率が高いのだけれども、おそらくその結果、経済が低迷し…」と引き合いに出されるのは忸怩たるものがありますが、それはさておき、(いや、日本だって)、人口の高齢化は、それだけ資産運用を真剣に考えなくてはならないという意味で重要ですよね。

今書きかけている本は、まさにそのような人達を対象にしたものなのですが、これがなかなか難しくって…。経済学部卒業ではあるのですが、「結局、経済学って科学じゃないじゃん」というは金融界で半分正しいのもまた事実であり、誰も儲けられないはずということを知らない個人投資家がなぜこんなにいるのだとろうと仕組債訴訟を見るたびに思ったりするわけですが…。

と、最近更新をさぼっていたのでよもやま話でございました。

2013年10月23日水曜日

貸家賃料証券化

アメリカで、サブプライム問題によって大量の住宅が差し押さえられたわけですが、それを大量に購入して貸家にした上で、その賃料を証券化しようという話は結構前から出ていました。それがやった日の目を見そうだという話がほうぼうで出始めていますが、ロイターによれば、格付けを付与するのが、ムーディーズの他、モーニングスターとクロールなんだそうです

格付け会社規制の関係で、格付け会社自体、どのような案件ならどうやって格付けするかみたいなものを公表しなくてはならず、云々というのがニュースの趣旨ですが、ま、そもそもこの資産が証券化されること自体に意味があるらしく…。

ま、堅牢なつくりの集合住宅ではなく、一戸建て住居が対象ということですから、本当にキャッシュ・フロー持つのかしらっていうのがポイントなんでしょうね。住宅ローンの従妹みたいなもんだとは思いますが、一戸建てを借りて住むというライフ・スタイルが、その賃料で元利金を支払い終えるような長い期間続くのか、興味深いところですね。

2013年10月21日月曜日

本当に食糧はムダにされているのか

一般論としては、世の中に飢えで苦しんでいる人がたくさんいるのに、多くの食糧が捨てられているのはもったいないですよね。

一方、昔は家庭で捨てられていたものが、現在は家庭に届く前に既に集められてリサイクルされているんだという説が、アダム・スミス研究所のブログに出てました。本当だといいですね。

景気が好くなると金利は上がる

アベノミクスなるものの目標が、インフレと実質GDP成長の両方だとすると、名目GDPの伸びは凄まじくなって、金利は上昇します。金利が上昇すると、果たして日本は国債の利息を払い続けられるのかしら?という話がFTアルファビルに出てました。

経常収支が黒字の限り云々の議論は私もいろいろなところでしているので、特に目新しくはありませんが、確かに、名目金利が上昇したらどうするのよ?という議論は重要かもしれませんね。結局、インフレでは逃げ切れないという意味でもあるのですが。

2013年10月20日日曜日

アクティブ運用万歳(の反対)

イギリスで資産クラスを14に分けて、アクティブ運用とインデックス運用との差を比較すると、14のうち13でインデックス運用が買ったんだそうです。投信ではなくて年金運用の話らしいですが、「アホくさ」と思うのはみんなおんなじですよね。

ノーベル経済学賞(経済学におけるノーベル記念賞)についてのこのコラムも面白くて、要は、市場で勝つのは難しいけど、長期投資をする気があれば、安いものを見つけられるかもということじゃんというのが、今回の受賞者のうち、ファーマ教授とシラー教授の説を足したものだとか。ただ、ここでもインデックス・ファンドがいいじゃんという結論は同じみたいです。

今度出る本で「アクティブ運用→絶対ムダ→猿がやっても同じ」という話を何度も書いていて、ちょっと言い切りすぎたかしらと若干反省していたのですが、そうも限らないようで安心しました。

2013年10月19日土曜日

米国債デフォルトの可能性について

 いろいろな人がいろいろなことを言っているので、私がなにを言ってもあまり関係ないのですが、米国債が仮にテクニカル・デフォルト(手持ちのカネがないので、一旦、返済ができなくなる)をしたからといって、本当になにかとんでもないことだったのかしらというと、そんな気はしていないのです。もちろん、間違っている可能性もあるし、なにも起きなかった後からはなんでも言えるのですが、こういうところの議論にもあるように、別に、有効な代替があるわけでなし、あまり哲学的なことを考えてもしょうがいないんではないかなぁーと。

KKRがAvocaを買収

Avocaはダブリンのクレジット投資会社で、その世界ではそれなりに知られているのですが、KKRがAvocaを買収してクレジット投資業務をさらに拡充するそうです。独立系のクレジット投資会社というのはそれなりに魅力なので、それを活かせる形になればいいですね。

CDOエクイティ

なかなか分かりにくい話ですが…。

CDOのエクイティというのは、証券化をした際に一番最初に損をする人です。なので、もっと格付けの高い証券を買った人は、エクイティの人がまともだったら、格付けの高い証券はもっとまともに違いないという想定をします。

ところが、アメリカで起きたのは、エクイティを持っている人が、同時に、格付けの高い証券を空売りしていたというのです。なぜか? 簡単で、エクイティは全体の数%である一方、格付の高い証券は全体の50%以上を占めるからで、エクイティを全損しても、格付けの高い証券が大きく値下がりすれば、もの凄い得をするわけです。

という背景がよく分からないと、この話って理解しづらいですよね。

2013年10月17日木曜日

Botox for Men

アメリカで、美容整形を受ける男性が増えているとか。雇用環境が厳しくて若く見えることがプラスになるんだそうです。

格好いい背広来たいと思うのと何が異なるのか、悩む今日この頃なのでした…。

エマージング・マーケットとしてのアメリカ

別に、政府が機能していないからとか、国債がデフォルト直前になったからではなく、ヨーグルト市場の伸びが新興国なみなんだそうです

しかも、最近の為替の動きも新興国みたいだそうで。対ユーロですが。

2013年10月15日火曜日

プエルトリコ債

プエルトリコはジャンク債一歩手前の格付けなのに、ジャンク格付けの事業債よりも利回りが高いということで、ヘッジ・ファンドなどの興味を集めているという話がFT紙に出てますね。

私自身は分析できないものは買わないという主義なのですが、たっくさーんの投資資金を持っている人が、分散投資の一環として当たるとデカいという債券を買いたくなる気持ちは分かります。

インフレ調整後の住宅価格

イギリスで、インフレ調整後の住宅価格が07年以降暴落したが、やっともちなおしてきたという話がFTアルファビルに出てました。シラー教授のノーベル経済学賞受賞を受けて住宅価格を見直したということのようです(ケース・シラー指数のシラーですもんね)。

ま、コラムにもあるように、本来的には住宅価格はインフレととんとんでいけばいいほうなんだと思いますし、それ以上ってバブルっていうことなんでしょうけれど。

2013年10月8日火曜日

ダメなものはダメ

私は以前からリフレ派であって、日本のデフレは必ずしも構造的なものではないし、日本の人口が再度増えていくことも決して不可能ではないし、少子・高齢化だって不可避ではないと思っています。そのためにも、閉塞感を打ち破るデフレ解消は不可欠だと思っているのです。

しかし、世の中には、基本的には悲観論から入っている人がいて、その人たちにとってインフレは破滅への道筋に見えることも分かっています。しかし、普段は冷静なことが多いように思える外国のマスコミに書かれると、ちょっとなぁーと思う気持ちが少しだけ強くなります。

2013年10月6日日曜日

大量推奨販売の是非

何の気なしに規制を調べていたのですが、大量推奨販売そのものは、別に禁止されていないんですね。禁止されているのは、「行き過ぎた」大量推奨販売によって「相場を動かす」「利益を上げる」ことを目的とすることなんだそうで…。それってどうなんだろうと思いますが…。

「国債利回り>預金金利」の理由

預金金利は同じくらいの年限の債券と比較してなぜ低いのか? 答は、債券を満期前に換金しようとすると元本割れの可能性がある一方で、預金は(仕組預金を除くと)元本割れがないからです。国と銀行の信用度の違いがあるにもかかわらず、預金金利のほうが低いのは、このオプション性が大きいんですね。

なので、「個人向け『社債』は預金よりも利回りが高いですね!、それは、発行体のリスクがあるからです」というのは正確には間違いであって:

1) 金利が上がって換金しようとしたときに、元本割れのリスクがある
2) 発行体の信用度が悪化して換金しようとしたときに、元本割れのリスクがある
3) 国債と違って流動性に劣るため、仮に金利の低下や信用度の向上があっても、キャピタル・ゲインを得るのは難しい

といったあたりの複合要因で社債の利回りは預金金利よりも高いわけです。ちなみに、現在の金利水準を考えれば、金利低下と金利上昇の確率はどちらが大きいかは明白ですよね。また、仮に確率は低くても「ブラック・スワン」リスクを考えると、債券というのは結構難しい投資対象なわけです。これは「満期まで持つことが前提」というのでも同じで、確かに満期まで持てばという議論は正しいのですが、いつ必要になるか分からないからおカネなのであって、そんな前提が当然のように置けるのであれば「事故に遭わなければ保険は不要」というめちゃくちゃな理屈も建てられるわけで…。

ということを、さっき見ていたネットの記事で思いました。

2013年10月5日土曜日

金利スワップの最高裁判決が民集ではなく集民

今日、ひさびさに必要があって最高裁のホームページを見ていたのですが、3月の金利スワップの判決、ふたつとも民集ではなくて集民に掲載されているんですね。裁判所の側では、前例としての重要性が高くないと判断していると考えるのが普通のはずですが、どうなんでしょう。

3月7日のは http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=83047&hanreiKbn=02
3月26日のは http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=83106&hanreiKbn=02

債務上限問題

アメリカでは、連邦政府の一時閉鎖の問題だけでなく、再来週末には政府に現金(正確には連銀にある政府の預金口座の残高)がなくなるのでカネを借りなくてはならないという事態になっているとされています。

ニューヨーク・タイムズ紙のディール・ブック欄への寄稿によると、次の3つのうちのいずれかを破ることにはなるんだろうという話です。

1) 債務上限 - 1917年第2リバティ・ボンド法

2) 連銀の政府貸付禁止 - 連銀法

3) 米国政府は適法に負った債務は履行する - 合衆国憲法修正14条

の3つで、政治家は3番目を中心に考えているみたいですね。憲法にそう書いてあるんだから、大統領が決めちゃえばいいんだと。

なお、個人的には、多くの人がいっているようなパニックはないんではないかと思っていて、別にテクニカル・デフォルトなんていいじゃんと軽く考えているのですが、重要視している人が多いとふざけていると思われそうなので、あまり大きな声では言えないみたいです。

2013年10月4日金曜日

訴訟ファンド

Litigation funders feel the pain of defeat - http://www.ft.com/cms/7901991c-9387-11e0-922e-00144feab49a.html

民事訴訟を提起するとやたらとお金がかかるのは万国共通ですが、勝訴すれば儲かるかもしれませんよね。それを投資として行うファンドが海外にはあるのですが、敗訴したら損しますよね!という話。

イギリスのサラ金

Payday lenders face fresh restrictions - http://www.ft.com/cms/e110b148-2bf4-11e3-acf4-00144feab7de.html

イギリスで、サラ金規制を厳格化しようとしているようです。返済能力に調査を厳格にしろとか、リスク換気をせよとかいうのは可愛いほうですかね。借り換えは2回までとか、債務者銀行口座へのアクセスは2回までとかは、貸す側からしたらしんどいかも、とも思います。実態がわからないので感想でしかないですが。

2013年10月3日木曜日

担保資産の売却と金融市場

"Repo ‘fire sale’ risk worries regulators - FT.com" http://feedly.com/k/19ZQYWL

レポ市場で、金利上昇→担保価格下落→担保不足→担保売却→担保価格下落→担保不足→… というシナリオが懸念されているとか。日本の不良債権問題、中国の影の銀行、SIV、みな一緒じゃんと言ってしまうとそれまでなのでしょうけれど。

2013年10月2日水曜日

Shameless Self Promotion

最新作がアマゾンに出ました。「恥知らずの自己宣伝」でございました…。

タイミングはたまたまですが

また株下がっちゃいましたね。旬刊経理情報という雑誌の最新号に掲載されたコラムがどんぴしゃで、要は催促相場なんでしょというものなのですが、確かに、消費税上げの決断自体は、是非はともかく立派だと思いますが、負の決断はともかく、正の決断を実は見せて頂いていないような気がするんですよね。

「所得倍増」とか言っている私が少数派なのはよく分かっているのですが、もっとおっちょこちょいな経済政策を出していかないと、ヤバいんじゃないでしょうか?

アメリカ予算案

どうなりますかね、アメリカ。意地の張り合いなんでしょうけれど、ベイナーの指導力もちょっとねーっていう感じですか。ケネディ氏の大使就任が外交委員会を通過したのもニュースになんなかったですね。