2010年9月27日月曜日

消費者金融最大手

 報道が事実だとすると、会社更生法ですか。メインバンクがなかっただけに資金調達で、証券化・社債などいろいろな権利関係が錯綜していそうですね。
 過払い関係もどうなるのか興味があるところです。業界最大手だったわけで、過去の、たとえば完済し終わった人がみんな請求したら大変なことになりますよね。一般論としては、返済に困った人が過払い請求をすると思われていますから、報道のとおり、その債権がカットされることはいかがなものかという議論があるのですが、完済した人たちは、なんぼかでも戻ってくれば儲けものですから、債権カットされてもへいちゃらなのではないでしょうか…。
 まだ公式のニュースは出ていないようですが、注目です。内田有紀さんも債権者だったりして…。

2010年9月23日木曜日

暑さ寒さも

 ほんとうにお彼岸までだといいのですが…。毎日書くつもりだったのですが、遅めの夏バテに長いこと苛まれ、単行本をやっつけるのがやっとの日々が続いておりまして…。
 KKRが社債を発行して、シングルAとかの格付けが付くようです。KKRのファンドが融資を受けるのではなくて、ファンドの運用会社のところでの借り入れですが、ざっと見たところ、将来の投資回収資金を、先に現金化してしまおうということのようです。上場していますから、配当するための現金にしたいのかもしれません。

2010年9月10日金曜日

ペイオフ

 当局としては取り組みやすい先だったことは間違いないですね、初のペイオフとしては。6000億円があまり影響ないと言われると、じゃあ国民銀行はなんだったんだとか、そもそもの90年代の金融危機を誘発した信組破たんは、という気もしますが、あのときはあのとき、今は今なのかもしれません。
 最近は、銀行危ないランキングも流行りませんから、10数年前のように、一部の銀行から預金流出の危機にはならないとは思うのですが、一方、10数年前は信組だったことを考えると、予断は許さないということですね。
 それにしても、民事再生法がここまでポピュラーな法律になるとは…。

2010年9月9日木曜日

投機的格付け企業のデフォルト率低下

 昨日付けのムーディーズの発表によると、ヨーロッパの投機的格付け企業のデフォルト率(直近12か月で集計)は8月に4.8%と、前月の6.2%、昨年同月の9.6%から大きく下がっています。世界的にも、8月は5%と7月の5.5%、1年前の12.3%からすさまじく下がっているようです。

2010年9月8日水曜日

ファイナンス・リース

 今日、ムーディーズから予備格付けが附与された「トラスト・モミジ」では、対象債権は「メンテナンス特約付きのファイナンス・リースのうちのファイナンス・リース部分」という読みかたをするようです。メンテナンス特約の履行義務を信託に移転することは、技術的には不可能ではないものの実際には難しいわけで、無理やり「ファイナンス・リース部分」と「メンテナンス特約部分」とを切り離すという考えかたをしているのでしょう。
 講学上、オリジネーターであるリース会社が倒産し、メンテナンス義務を果たせなくなると、その反対給付としてのリース料支払いをしなくてよくなる、つまり、倒産隔離ができなくなるという考えかたもありますが、自動車のメンテナンスが一般的に提供されているサービスなのであれば、その心配は不要というか、ユーザーの側でも、自動車の価格の分と、メンテナンス義務の分を合理的に区別しているということになるでしょう。
 実際には、メンテナンス義務の承継者も、バック・アップ・サービサーを見つけるトリガーにひっかかってからではあるようですが、見つけるみたいですし、実務的には大丈夫なんでしょう。
 しかし、コントロールド・アモチって、最近珍しくないですか? 投資家誰なんでしょう?

2010年9月7日火曜日

船舶融資のファンドブリーフ

 ドイツのDVB銀行が、船舶融資を担保としたファンドブリーフを発行するそうです。もともとの格付けがA1で、それがAa3になったところでどれほどの意味があるんだろうとは思いますが…。DVBというと、98年に長銀さんからトランスポーテション資産を購入した人たちですよね
 DVBだけだろうと思ったら、過去にはHSHノルドバンクの発行実績があるんですね。

2010年9月3日金曜日

機構RMBS

 S&Pの先月31日発表のレポートによると(遅ればせながら、さきほど入手しました)、住宅金融支援機構のRMBSで裏付け資産のパフォーマンスが悪化しているそうです。
 裏付け資産の内容を見ると、LTVやDTIが高くなっていて、かつ、給与所得者・公務員〝以外〟(ノン・コンフォーミングですな)の比率が上がっているそうです。
 コンベンショナル・ウィズダムは、意外と正しいということなのでしょうか…。

APRS

 オークション・レート証券って、ヨーロッパの銀行が80年代後半から90年代の初頭に発行していたVRNの原型です。オークションで金利を決めて、一定水準より内側であればいつでもパーで売却できるし、オークションに失敗したら高めの金利を支払うという。ブラックスワンの典型みたいのものと言ってしまうとそれまでですが、デットは多かれ少なかれブラックスワンですから。
 米国では、クローズド・エンド(解約できない)ファンド(投資信託)がレバレッジをかけるのに発行する証券がオークション・レート型になっているケースがあって、最近の動向についてフィッチがレポートを出してます。VRNときと同じで、上限の金利に張り付いても困らないというのが味噌なわけで、困っていないというのが結論のようですが。

2010年9月1日水曜日

FCレジデンシャル

 FCレジデンシャルっていうREITの増資が東京地裁で差し止められたとき、差し止めの裏側にいる投資家が誰だかよく分からなかったんですが、たまたまシティがアンギラのリゾート向け債権をスターウッドに売却したという報道の裏を取ろうと思ってスターウッドのホームページに言ったら、FCレジデンシャルに〝長期間投資している〟って書いてありました。そうだったのか…。

マウイとアンギラ

 私自身はマウイ島には行ったことがないのですが、ゴルフをなさる方に言わせると、結構タマらん場所らしいです。
 WSJ紙に報道されていたので見てみたのですが、旧マウイ・プリンスをAREAプロパティ・パートナーズが取得したそうです。劣後ローンを持っていて、競売手続の中で取得したみたいですね。AREAはアポロ・リアル・エステート・アドバイザーズだった人たちだそうです。
 ハワイ不動産も、一時期日系ばかりでしたが、今でも日本人が持っているとこってどこなんでしょうかね? DFSの裏のオハナ? グアムはケン・コーポレーションさんがかなり精力的みたいですが…。

New Month Resolution

 今月は、1日に1本のペースで更新したいと思います。8月はなぜかネタがなくて…というのは言い訳で、単行本にエネルギーを吸い取られていたのですが、今月は頑張ります。