2013年7月31日水曜日

デトロイトと債務保証保険

"US bond insurers: Motown blues - FT.com" http://feedly.com/k/13q5qnh

デトロイト市の財政破綻により、金融危機で壊滅した債務保証保険業界が息を吹き返すかもしれないという話です。低金利もマイナス材料だったみたいですが…。でも、証券化保証はやっぱりやんないんでしょうね。

2013年7月30日火曜日

三菱UFJグローバル・カストディ

三菱UFJグループ内の1社で、ルクセンブルグで資産保管業務を行っている三菱UFJグローバル・カストディという会社があって、由あって中身を調べたことがあるのですが、なぜか、S&Pから格付けを取得してました。

だからどうということはないのですが…。

年齢差別

Age and youth battle it out in workplace - http://www.ft.com/cms/5e248162-f858-11e2-92f0-00144feabdc0.html

イギリスで年齢差別の調停があって会社側が敗訴したのが話題になってます。もっとも、教訓は別のところにあって、ヤバいことは電子メールで送らないようにしましょうね、と。そのとおりですな。

国有銀行の再民営化など

"Bailed-out banks on block as markets surge - FT.com" http://feedly.com/k/13q4S0x

株高は日本だけではなく(ここ数日を見ていると株高という気もしませんが)、ヨーロッパで再民営化や株式方出が視野に入ってきたという話です。

それにしても、いつまでもうだうだやっていて、全然大胆な政策が取れない国との差はどこにあるのかしらと思いますね。

2013年7月27日土曜日

デトロイトの財政破綻と日本の地域金融機関

ムーディーズによると、デトロイトのチャプター・ナインによって実際に債務削減に成功すると、これを前例として、同じように財政が苦しい自治体が同様の措置を検討するだろうと。なんか、似たような議論を見たことがあるな、と思ったら、地域金融機関が顧客の法的処理を認めたくないっていうのと同じですよね。

地域金融機関は地元に根付いたビジネスをしていますが、理論的には経営破綻している債務者の法的整理を極端に嫌がります。これは、法的整理=借金の棒引き、という先例を作ってしまうと、みんなで(なんとなく)助け合っているという予定調和が崩壊してしまうからです。なので、ファンドだ、再生だ、目利きだ、…という話が出てくるんですよね。

それが悪いというつもりはなくて、それは多分に日本的な解決なのでしょうけれど、結局、デフレを長期化させた要因もそこにあるし、一方で、おっちょこちょいインフレ(付和雷同インフレといってもいいですが)にもなりやすいんでしょうね。固定費の高いビジネスは損益分岐点を超えるとうはうはですが、似たようなものなのかもしれません。

確かにフリー・ライダーの議論はあってしかるべきでしょうが

たまたまフィッチのニュースを見ていたら、アメリカで大学の警備に自治体が費用を請求しはじめているそうです。ネタとしては大学の格付けには影響しないという話なのですが、そうではなくて、そんな話があること自体、ちょっとびっくりしました。もっとも、その自治体の税収に貢献していない学生の警備におカネをかけることは政治的に難しいという話は分からなくはないですよね。まだ会社だったら税収に貢献するんでしょうけれど。

レバレッジド・ローン市場が熱いという話

FT紙によると、レバレッジド・ローンに投資資金が流入し続けているそうです。金融危機後のパフォーマンスが好調なことが要因なんでしょうね。個人的には、大手の運用会社はなんでも買わなくてはいけなくなるので、クレジット投資、特に投機的格付け社債・ローンの投資にはあまり向いていないような気はしますが、すべての銘柄を買っておけば大きな損をしないことは歴史的には間違いないので、個人投資家がおカネを突っ込むビークルとしては悪くはないのでしょう。

日本でこのような投信が成り立つのか? 日本にはまともなクレジット投資家が育つ環境がないので、ごく一部の例外を除くと無理でしょうね。

住宅保有は危険なのでは?

イギリスもアメリカも、金融危機の少なくとも一部の要因は住宅ローンにあったわけで、特に住宅価格は下がることもあるのだとすると、住宅を持つことを政府が推奨するのはいかがなものか?という話がFT紙に出ています。

確かに理不尽な持ち家志向はよくないのですが、仮に賃貸住宅という話になると、賃貸住宅には誰かが投資をするわけで、マクロ的にはあまり変わらないような気もします。もちろん、住宅価格のリスクを大衆化することの是非を筆者は問うているのでしょうけれど…。

また、賃貸住宅は本質的に大家のほうが強いのではという議論をはらんでいるわけで、NYCのように、結局、政府が介入しなくてはいけないでしょう。農地解放の議論も似ていて、じゃ、結局は小口で持たせるほうが民主的だという話になりますよね。

さらに、仮に賃貸しかなくなると、賃借権市場が登場するだけでやはり同じことのような気もしますし。

純粋な経済問題として見てみると正しいのでしょうけれど、社会問題として見ると住宅取得をしたくなる人が一定数いるのはやむを得ないのでしょうね。

2013年7月26日金曜日

トイザらスのCMBS

Toys R Us kickstarts European CMBS market - http://www.ft.com/cms/bee5985e-f53f-11e2-b4f8-00144feabdc0.html

イギリスでトイザらスがテナントになっている建物を対象にしたCMBSが発行されるようですね。昔のマイカルみたい、と思ったりもいたしますが。

2013年7月25日木曜日

高齢化と債券

人間、財産形成期は定収もあるし運用期間も長いので、ある程度リスクを取りながら運用していくべきでしょう。逆に、引退して資産取崩期に入ったら、もちろんある程度長生きはするのでしょうけれど、リスクは少し抑えめにするべきだと言うのが一般的な考えなんだと思います。定収があるかないかによって投資スタイルが変わるのは当然ですね。もっとも、ライフ・サイクル・ファンドとかみたいな妙なサイクル固定型はあまりすすめられず、ちゃんとした投資助言者が近くにいるのが一番いいのですが、日本では利他的な投資助言がなかなかビジネスとして成立しにくいというのはありますよね。

最近、靴とか服の直しにはまっているからというのではないのですが、「あなたの投資、お直しします」とか、ビジネスになるのではと思っています。ただ、こういう本当の意味での投資助言であっても、やはり金商法上の投資助言に該当するため金融商品取引業者としての登録は必要なんでしょうね。法の趣旨は銘柄の選定や投資のタイミングを助言して報酬を受けることだと思うのですが…。

それはさておき、FT紙によれば、FEDのテーパリング(量的緩和の段階的縮小)は債券市場にマイナスだと思われているものの、実際には、人口高齢化によって債券市場の先行きはバラ色だと言う考えかたがあるそうです。このての議論は定量化するのが難しいので「ふーん」としか言いようがないのですが、話としては面白いですね。

それにしても、70歳、80歳の高齢者に仕組債売って手数料抜こうとするビジネス・モデルはそろそろ終わりにしたほうがいいんじゃないですかね。

2013年7月23日火曜日

中国は日本から学べるか?

中国は大丈夫なのかしら?というのが話題のひとつなのは間違いないところでして、日本とのパラレルとの指摘をしているのがFTアルファビルです。

よく見ると、要するに、貿易黒字が要因となる経常収支黒字で国内にカネがあまると貯蓄過剰になって、デフレとかバブルとかろくなことないじゃんということみたいですね。中国の場合、アメリカの消費過剰をファイナンスしていたという側面があり、私の知る限りそれは日本の戦後とは大きく異なることのような気がするのですが、どうでしょう?

産業としての資産運用

FT紙によると、シンガポールが資産運用の拠点としてスイスとの差を縮めているとか。実際にはシンガポールの現地の人がやっているのではなくて、アジアの高貯蓄率を狙って、欧米の運用会社がシンガポールに拠点を設けて(あるいは、欧米人がアジアで一儲けしようとシンガポールで起業して)やっているだけなのでしょうけれど、産業として認知されるんだから凄いですよね。

それにひきかえ、数ばかり多くてなんの特徴もなく、しかも、富裕層に訴える商品がなくって個人投資家をだま**かすしかできないどっかの国の資産運用ビジネスはなんとかならんのですかね。

金商1420

通貨オプションで金融機関勝ちの判例が紹介されてますね(東京地判平25.2.22)。なんか最近、業者勝ちの判例が多いように感じるのは例の松尾先生の論文の影響なのでしょうか。

流行りもの

"Why peer-to-peer lending remains inherently unsafe" http://feedly.com/k/13ZCAAf

ピア・トゥ・ピア融資があぶないんちゃうの?という話です。うまい話があるわきゃないのはどこでもいっしょですわね。

2013年7月22日月曜日

シカゴの格付けがAa3からA3に

デトロイトの件に気を取られていたのですが、シカゴの格付けがムーディーズから一気に3ノッチも下げられていたんですね。

デトロイトと同じで、過去の職員の年金債務ですか…。日本と違って地方公共団体ごとに確定給付年金を運営しているわけで、日本の旧来からの会社が苦しむのと同じですね。

産業の空洞化が進むと若者がいなくなり…という点は日本の将来を見るようだという気もいたします。成長戦略なるもの、ちゃんとしたものが出ることを期待しましょうね。

自己資本規制とレポ市場

レポで担保のネッティングをしている限り、バランス・シートに現れてくる数字は大したことはないんだそうです。しかし、導入されつつある新たな自己資本規制で検討されている単純レバレッジでは、担保のネッティングによる表示は認めないで、グロスの数字で表すことが要求されるそうです。レポ市場がものすごく重要だというのは、トレーディングに携わっていないとなかなか分からないのですが、今後、注目なのかもしれませんね。

FTアルファビルのコラムはこちらです。

コモディティと投資銀行

業界に長くいると、おカネ、証券、担保、コモディティ…といった概念がなにげに一体化していて、混とんとして楽しい世界になってくるわけですが、NYT紙がウォール街の金融機関によってコモディティ市場が歪められているという話を出してましたね。FTアルファビルが「俺たちもずっとそう言ってたじゃん」というブログを書いていて、実際、アルファビルはこのあたりがもの凄く強いんですよね。

日本では、市場とか相場というのはブローカーというか、リスクを取らない人達が素人を食い物にする場所だとされているので、なかなか、こういう話題になりづらく、これは憂うべきことなのかどうなのかと聞かれると、資本主義とはリスクを取った人が適切に報われるべき場所だと考えると、やっぱり、ちょっと考えもののような気がしています。

2013年7月20日土曜日

日本に財政問題は存在しない(毎月分配型投信編)

とは必ずしも言い切れないのでしょうけれど、福岡空港の滑走路増設に民間資金云々という報道が出ているのを見て、それって根本的な解決なのかなぁー、と思ったりもします。

というのも、民間資金の民間が日本の資金ということであれば、日本の国の中で回るおカネは変わらず、民間がダイレクトにおカネを出すか、税金という形で一回政府を通るかの違いでしかないからです。

毎月分配型投信の問題点のひとつにたこ足配当の議論がありますよね。また、好配当株に本質的に意味がないことはグーグルやフェースブックが配当を払っていないことからもわかるように、内部留保と配当支払いは株主にとって中立的です。

単純にどちらがいいというのではなく、経済学的にいうと乗数効果を含めたいろいろな議論をした上で是非・好悪を判断しなくてはならないわけで、ということを言いたいだけなんですけど。

イギリスのテレグラフという一般紙に、アクティブ投信の「犬」、つまり、相対パフォーマンスの悪いやつはどれだ!という記事が出てますね。日本では、投信は販売が命なので広告宣伝費をものすごく使いますが、その結果、投信の悪口を言う記事はなかなか出しにくいというバイアスが強烈にかかっているように思います。

同じ調査のアメリカ版についてはFT紙に出てます。そもそもファンド・マネージャーに腕があると思うほうが間違っているというのは再三ほうぼうで指摘されていることですが、懲りない人は懲りないということなのでしょう。

2013年7月19日金曜日

デトロイト市財政破綻

"Welcome to Chapter 9, Detroit" http://feedly.com/k/12PAfAy

アメリカでは地方公共団体の破綻処理が法律的に整備されていて、それがチャプター・ナインなのですが、デトロイトですか。ビバリーヒルズ・コップがデトロイト市警でしたよね。

2013年7月18日木曜日

ロックフェラーの不動産ファンド

ファンド関連のニュースを眺めていたら、ロックフェラーが不動産ファンドを組成して、9名の投資家の中に日本人も入っているというのを発表しています。2.5億ドルと規模が小さいものの、なんか期待しちゃいますね。

プライベート・エクイティ投資が化粧品に

"Why Looking Good Matters to Asian Private Equity Firms" http://feedly.com/k/15HGw4i

アジアでプライベート・エクイティ投資が化粧品等美容関係に向かっているとか。人口増加、女性の進出という欧米化の余地が大きいということなんでしぃうね。

ロンドンの不動産

"Foreign money piles into London property" http://feedly.com/k/15HFogN

ロンドンの不動産(賃貸用)の購入者のうちイギリス人は5分の1に満たないんだそうです。日本のファンド・バブルのときとは違って、国際都市として投資が向かっているという感じがしますよね。

2013年7月17日水曜日

円安と輸入車

Ford aims trade talks barb at Japan - http://www.ft.com/cms/s/0/aa1f6184-ee37-11e2-816e-00144feabdc0.html

日本のTPP交渉参加について、フォードが抗議しているみたいですね。円安誘導で輸入車が売れなくなると。

いいたいことは分からなくはないものの、円高やデフレの継続で車売れなかったら結局困るでしょうに、って思いませんか?

インターネットと判例

これだけインターネットが発達して、最高裁の判例も割と容易にインターネットで取れるのに、判例誌はやっぱり掲載するんですね。金融・商事判例(1419号)だけでなく金融法務事情(1973号)にも、例の金利スワップの最高裁判決が…。

2013年7月16日火曜日

証券化、ヨーロッパとアメリカ

US beats Europe in post-crisis securities - http://www.ft.com/cms/222930c4-eae1-11e2-bfdb-00144feabdc0.html

アメリカでは証券化の新規発行が復活、ヨーロッパでは低迷が続いているという話ですね。サブ・プライムを除外すれば証券化はそれなりに機能していたというのは、危機時に真剣に案件を検討した人からすれば『ほれ見たことか』っという感じなんでしょうね。

2013年7月15日月曜日

ヨーロッパのCMBS

アメリカではCMBSの発行が明らかに活発になっていて、クロールとかモーニングスターといった新興格付会社が次々と格付けレポートを発行していることも商売繁盛なのが窺えます。CLOもそうなのですが、おカネが流れ続けている限りデフォルトは少なく、価格は上昇し、それにつられてまたおカネが流れるというのが起きるわけで、そうするとバブルとか言い出す人がでてくるのはともかくとして、当面はいい傾向なのだろうと思います。

一方、FT紙によると、ヨーロッパではまだまだ不動産価格、特に、中心部以外で、かつ、若干質の劣る建物の価格が回復しておらず、デフォルトが増える見込みだとか。ま、日本でも同じような状況なのでしょうが、日本の場合、(英語ができないからというジョークが正しいからどうかは別として)欧米ほど証券化の市場化が進まなかったため不動産会社に余力が残っていて、買い手としての力が充分にあるっていうことなんでしょうね。

2013年7月12日金曜日

影の金融セクター

Finance: Money for nothing - http://www.ft.com/cms/40ca3e9e-e40e-11e2-b35b-00144feabdc0.html

中国の影の金融セクターはたいへんなことになる可能性を秘めていて、空売りすれば大儲けなのでは?という話です。マイケル・ルイスの『世紀の空売り』とか読むと、空売りは空売りで世の中のためにはなっているような気もしないでもないはずなのですが、この場合はどうでしょう。

新グラス・スティーガル法

Glass-Steagall, reanimated - http://ftalphaville.ft.com/2013/07/11/1566042/glass-steagall-reanimated

ウォレン上院議員はともかく、マッケインもですか。すぐに通過するという感じではないようですが、銀行はつまらん仕事しかすべきでないというのはありかもしれませんね。

年金基金による不動産投資

BT pension fund invests in NY property - http://www.ft.com/cms/45038d2c-ea39-11e2-b2f4-00144feabdc0.html

イギリスのブリティッシュ・テレコムの年金基金が、マンハッタンの賃貸用住宅を買収したとか。記事の内容は、カナダの年金が英不動産に活発に投資しているという内容のほうが多いようですけれど。日本は基本的に資産デフレで来ているので、一時期のファンド・バブル期を除くと不動産が投資に向いているとは思われていないのかも、と思いますが、今でも不動産ファンドがたくさんあるのは事実で、それなりには投資資金は回っているんですかね。

2013年7月11日木曜日

格付け会社間の見解の相違

NRPモーゲージ・トラスト2013-1という案件で、信用補完が7.6%しかなく『トリプルAのわけないだろ』とフィッチが言ってます。みたところ、クロールがトリプルA付けてますね。

高齢者向け高リスク金融商品販売

"State Regulator Subpoenas Brokers Over Products Sold to Older Investors - NYTimes.com" http://feedly.com/k/12ZQK13

マサチューセッツ州の司法長官が捜査を始めたと。現在のところは不適切行為があったとはされていないものの、司法当局が関心を持っているという事自体が重要ですよね。どこかの国とは大違い。

2013年7月10日水曜日

CLOのレバレッジ

米国のCLOのレバレッジが上がっているという話がFTに出てました。確かに、一般論としては危険な兆候ですよね。

ただ、CLOは、ABS-CDOはCDO^2と違って、投資銀行が適当に作っているものではなく、また、誰かがショートを振ろうと思ってやっているわけでもないことが多いというのは注目すべきでしょう。CLOの運用会社は金融危機後に随分淘汰され、実績のある人達ばかりが残っているようでもあるため、そのエクイティというクッションがあるのであれば、CLOのシングルB程度はあまりリスクは高くないようにも思います。

もっとも、そもそも論として、それだけリスクがあるのに、上値を追えない投資をするのかという議論はありますよね。私は必ずしもそのような投資には賛同できませんけれど。

証券会社とNISA

ネット証券が長期投資を促進したいという話が日経に出てましたね。すぐに収益構造に影響を与えないので、リアル証券会社にはとりにくい戦略ですが、ネット証券の場合、長期投資を追いかけてもマージナル・コストが低いんですね。リアル証券は、お年寄りの相手をする機会コストがあってなかなかムズカシイと。

2013年7月9日火曜日

社債に投資するということ

いつも思うのですが、社債に投資をするって、ものすごく勇気が必要なことです。大きく元本を失うかもしれないのに、得られるリスクはごくわずかであって、しかも、個人投資家だと分散投資をすることでインパクトを減らすわけにもいきませんから。なので、個人向け社債なんてOxymoronじゃないかと思ったりもします。

株は倍になることはありますが、社債の価格は倍になることはありません。また、株は簡単に売れますが、社債の売却は平常時でも難しく、かつ、市場がパニック・モードになるとまったく売れなくなるわけです。マーケット・メイクに金融機関が臆病になっているというのも確かで、市場が荒れてくるとなおさらそうでしょうから、となるとますます売りにくくなりますよね。

もちろん、最終的には償還まで持っていればいいんだという議論もあり、マーク・トゥ・マーケットを批判する人達は逆に流通市場の機能や存在そのものも否定したいのかもしれませんけど。

2013年7月8日月曜日

デリバティブの解約精算金

金融・商事判例1419号に掲載されている今年4月16日の地裁判決は、日付的に例の大学と外資系証券のやつですね。この迅速さにはなにかウラがあるのかしら、などと思ったりもしますが…。同じ号にある『多額の借財』性も重要ですよね。

清算機関

"Banks warn of risk at clearing houses" http://feedly.com/k/12kPocN

清算機関の資本が十分か金融機関側が心配しているそうです。銀行に言われる筋合いはないような気がしますが、懸念としては重要なのは確かですね。

2013年7月5日金曜日

毒を喰らわば

"Debt deal in Cengage backfires on Apax" http://feedly.com/k/17Wrey9

エイパックスが、株だけでなく安くなった債権を買ったら、破綻してしまったそうです。失敗例をあげつらうのは簡単ですが、投資の世界では毒皿はたまには必要なのはプロの世界でもあることですよね。

2013年7月4日木曜日

日本人英語

今日も出てましたね、This is penに近い英語の新聞広告。何人も出ているのに主語は単数ですし。こういうのを担当している役員さんに限って、社内で英語の重要性を声高に唱えていたりするのが日本の会社なのでしょうけれど。

2013年7月3日水曜日

ヨーロッパの一部大手銀行の格下げ

バークレイズ、クレディ・スイス、ドイチェの3つがS&Pから格下げされてましたね。投資銀行業務に対する市場環境の不透明さと規制強化で、業務の不確実性が高まっていると。ナローバンクのほうが業務が安定しているのは当然なわけで、それではつまらないから投資銀行にも手を染めるんでしょうね。基本的には、投資銀行のピュアプレーのほうが望ましいのかと思いますが、難しいところですね。これを機に、ますますファンドへというのが趨勢なのでしょうけれど。

2013年7月2日火曜日

ピアノ

"Steinway Sold to Private Equity Firm for $438 Million" http://feedly.com/k/14JIksT

私はヤマハでしたが、スタインウェイいいらしいですね。こういう会社がプライベート・エクイティの傘下というのはちょっと複雑ですが。

日本の年金基金がアメリカの電力会社に資本参加

"Japanese fund buys into US electricity - FT.com" http://feedly.com/k/13hWCpe

OMERSというカナダの年金基金がリスクとったあとだし、日本の商社が関与してるし、と自主性の点でいかがかとは思いますが、投資ということの社会的意義を認識して行われたのであればいいニュースなのでしょう。

2013年7月1日月曜日

カリフォルニア州が財政黒字

http://www.economist.com/news/united-states/21579483-jerry-brown-has-repaired-californias-financesbut-only-short-term-redemption-song

今日まで気づかなかったんですが、あのカリフォルニア州が財政黒字を計上しているそうです。増税とかもさることながら、やはり景気回復が効くんですね。