2014年2月28日金曜日

バブルの兆候?

-- WhatsApp and Tesla set the scene for soaring valuations - http://www.ft.com/cms/s/0/79bc9eca-9fcc-11e3-b6c7-00144feab7de.html

一瞬びっくりするような買収価格を、アナリストが正当化、もっと高くてもいいと言い始めるとバブルの兆候だとか。とりあえずWhatsAppをダウンロードはしましたけど、個人的には…。

2014年2月22日土曜日

イギリスの不動産市場

イギリスでは、超金持ちが住宅地の物件をガンガン買っているから、収入的に中の上程度にあたる人たちが人気の場所に住めなくなっているそうです、FT紙によれば

ただ、話はそれで終わりではなくて、そのような人たちが今度は通勤圏の郊外に移り住んでいて、オックスフォードのような学園都市が変わりつつもあるそうです

日本だと、昔は荻窪とか別荘地だったところですが、一部(南荻窪とか)が高級住宅地になっている感じよりもおそらくもっと深刻で、感覚的には国立に金持ちが大量に住んで、学生が住めない街になるような印象でしょうか(まだ国立はそこまでいかないようですが)。

通勤時間長いのは日本の専売特許ではありませんし、街中がダウンタウン化していないのも日本の特徴であるとは思いますけれど、頭脳労働者の労働時間長いのは日本の特徴ですかね。ま、貧富の差が少ないってことなんでしょうけれど。

2014年2月21日金曜日

劣後債買い戻し

-- Lloyds expected to offer Cocos swap - http://www.ft.com/cms/s/0/41a1ad44-9a4c-11e3-a407-00144feab7de.html

確かに、額面で償還するより親切だし、今後のことを考えると賢明なんでしょうね。

2014年2月19日水曜日

オランダの住宅バブル?

オランダの住宅ローン証券化市場は、もしかするとヤバかもっていう話が昨年あたりからちょこちょこ出ているのですが、このフィッチのレポート見ても、そういう匂いしますかね?

2014年2月18日火曜日

ドイツで不動産市場が過熱しているとか

-- German house prices overheating, Bundesbank warns - http://www.ft.com/cms/s/0/fc912b72-97cf-11e3-ab60-00144feab7de.html
独連銀が、ドイツの大都市での不動産価格が最大25%高すぎると言っているそうです。数字が具体的なのがドイツっぽいんですかね。

2014年2月17日月曜日

金利スワップは取引所取引

SEFの登場で、たとえば「金利スワップの取引は取引所で行われる」という記述が、誤りとはいいきれなくなりますね。昔っからのテキストは書き直さなきゃいけないですね、特に通信教育ものは。私のも含めて、単行本はやむを得ないと思いますけれど…。

企業間信用

-- UK manufacturers’ lending to customers rises to record levels - http://www.ft.com/cms/s/0/f83b6d24-9704-11e3-a274-00144feab7de.html

中堅企業の財務分析をやっていると、企業間信用の重要性を認識することが多いですが、イギリスで、大手製造業者が信用供与を増やしているという話です。日本みたいに総合商社とか、流通での卸の存在が軽いので、しょうがないというか、日本は日本でいいところもあるっていう感じですね。

2014年2月15日土曜日

プライベート・エクイティが凄い!

というのが、FT紙の有名記者、ジリアン・テット氏の見立てですね。

確かに、大手「代替投資運用」会社はどこもクレジット投資ビジネスを拡充させていて、日本でいうと年商10億を超えてくるとPE投資の対象になることからクレジット投資の対象にもなりますよね。彼我の差にはいつも愕然とするし、羨ましくもあるのですけれど、日本もいつかこうなってほしいものです。

ローマ皇帝クラウディウス債

クレディ・スイスが発行したクラウディウス債(SPCの名称ですけど)という劣後債の価格が大幅に下落(額面の107%から102%に)したんだそうです。劣後債の条項に「中核的資本(ティア1)に該当しなくなったら発行体が償還できる」というのがあり、そうでなければ来年にならなければ期限前償還できなかったのが今年期限前償還するからなんだそうです

で、英銀ロイズも似たような証券を発行していて、昨日の決算説明会で、やはり期限前償還する可能性が指摘され、額面の111%から9ポイント価格が下落したとか。

2014年2月11日火曜日

KKRが投資信託を閉鎖へ

って、最初どんな話かと思ったのですが:

1) 商品が洗練され過ぎていて、個人投資家には受けなかった

2) ハイ・イールド債への投資は差別化ができなかった

っていうことみたいですね。プロ向けのビジネスとリテール向けのビジネスが違うのは、KKRという名前をもってしても同じということで、納得するやら、悲しいやら…。

2014年2月8日土曜日

第百生命…

昔、第百生命とか、協栄生命とか、日本団体生命とか、東邦生命とか、千代田生命とか、日産生命とか、いろいろな保険会社があったのを、第百生命の住宅ローン(を新生銀行が買って)証券化案件のリリースを見て、思い出しました…。

2014年2月7日金曜日

証券会社の敷居とNISA

NISAの口座数が思ったほどではなく、かつ、ほとんどが投資経験者ばかりで証券会社が金融庁に文句垂れているという話がFT紙にでてました。松本さんがいう「ばかげている」という5年の投資期間については、私は必ずしも賛成しないというか、5年なら5年という制度にはそれなりに意味があって、口座数が増えないのはそれが理由ではないと思いますし、マネックスさんすら口座を集められていないのだとすると(なんかポーズのような気もしていますが)、それは、証券会社の敷居の問題というか、所詮ブローカーだと思われているからのように思います。

個人的には、NISAは投信を買うビークルだし、投信を買うなら銀行で買うほうが庶民にとっては合理的だと思ってますけれど…。ただ、銀行のほうが口座数はもっとひどい状況なわけで、となると制度に問題があるっていう話なんですかね?

超劣後債の格付け

http://m.ft.com/intl/cms/s/0/4d6efa3c-8f57-11e3-be85-00144feab7de.html

S&Pが、超劣後債(いざとなったら無価値になる)の格付けを下げるかもしれないというので、草案を公開、意見を募集中だそうです。

2014年2月6日木曜日

剰余金の配当と借入

投機的格付け企業向けの融資はまだまだ活発で、それを利用して、プライベート・エクイティ投資家がディビデンド・リキャップを盛んに行っているとか。剰余金を配当するには現金がなくてはいけないので、借入(バランスシートの右側)増 → 現金(左側)増 → 剰余金(右側)減 → 現金(左側)減 っていうことですよね。

日本では、減資が面倒なので自社株買いが多いようですが、コンセプトは結局同じですね。

独コメルツ銀がスペインの不良債権を処分

誰が買い手かは分からないのですが…。なんか、日本の10~15年前を見るみたいですね。もっとも、だからといって邦銀が他よりも進んでいるわけではないというのが悲しいところですけれど。

アポロのクレジット投資

http://mobile.businessweek.com/news/2014-02-05/apollo-credit-twice-size-of-buyouts-shows-private-equity-shift

プライベート・エクイティ投資で知られているはずのアポロが、実はクレジットでも凄いという話。クレジット市場のプロとしては嬉しい話である一方、彼我の差に辛くもなりますね。

アメリカの『影の銀行』

-- Shadow banks step out to fund mid-market corporate America - http://www.ft.com/cms/s/0/53fe5f0a-8e71-11e3-98c6-00144feab7de.html

アメリカで、影の銀行による中堅企業向け融資が比率を高めているとか。日本では、こうはならないんでしょうね…。

2014年2月5日水曜日

邦銀のプレゼンス(外国為替スキャンダル編)と日本のメーカーのプレゼンスの違いについて

WSJ紙によれば、ドイツ銀行が外国為替取引担当者を解雇、英銀ロイズは上級取引担当者を停職にしたとか。

これって、日本の自動車部品メーカーが海外で最近指摘されることが多い価格操作と似ている部分があるスキャンダルなのに、なぜ、邦銀は表に出てこないのでしょうか?

仮説1:日本の金融機関は清廉な人たちが働いているので、スキャンダルになるような行動を取るはずがない(証券会社なら別だけど…)

仮説2:日本の金融機関は、実は国際的なプレゼンスがなく、国際的な金融機関同士の仲間に入っていないので、結果として、仲間うちでの価格操作に入っていなかった


アベノミクスはまやかしだ(とフィッチが言っている)

フィッチは日本オフィスの人の問題なのでしょうか、日本ネタがすぐに日本語でリリースされずに英語で出されるという不思議さがありますね。

それはさておき、今日のリリースを見ると「日本の銀行業績にとって」という話ではあるものの、アベノミクスは今後はあまり追い風にならないという若干辛辣な話が出ています。実体がない、単なる雰囲気だけだからというのがその理由だそうで。ま、銀行のビジネス・モデルが薄利のまんまであることも指摘されていて、それはそのとおりなのですが、それは日本の社会の問題でもあるので、欧米と比較されてもなぁーとは思いますが…。

証券化と「預金との相殺」の件(オーストラリア編)

日本で90年代後半(銀行が自己資本比率だけでなくて資金調達にも困っていた時期)頃に証券化に携わっていた人たちなら、相殺リスクの議論はおなじみのはずなのですが、なぜかオーストラリアの住宅ローン証券化に際しての相殺リスクについて、ムーディーズが公開草案を発表しています。

議論自体は目新しくないのですが、久しぶりにこういう基本的な議論を見ると少し新鮮で、青かった頃を思い出したりいたします。

国の信用度と文化的資産

-- Italy accuses S&P of not getting ‘la dolce vita’ - http://www.ft.com/cms/s/0/6ed9649e-8dab-11e3-bbe7-00144feab7de.html

イタリアの会計監査院(ですかね)が、国の信用度評価には美術の価値とかも加味すべきではとS&Pを責めているとか。日本人の勤勉さとか加味すべきだし(されてるからダブルA?)、信用度の評価は難しいですよね。

Liborよかひどい

Forex allegations ‘as bad as Libor’ http://feedly.com/e/jDZHdZXO

為替レートの操作問題はLiborよかひどいという話。日本の『仲値』とか、ほんとそうですよね。

2014年2月4日火曜日

貸家証券化(ブラックストーン編)

ブラックストーンがREO(差し押さえ)住宅を取得、賃貸に回した上で、その資金の一部を証券化したのはついこの間で、格付会社間で意見が大きく割れたのも記憶に新しいところではありますが、FT紙によれば、一部の投資家が、スプレッド狭すぎたんじゃないの?と言っているとか、あるいは、資産クラスとしていかがなものかという懐疑派も多いとのことです。

ま、価格が下がっているかも、というのの根拠に最もリスクの高い証券が99円でオファーされていたことを挙げるのはおそらくあまり適切ではないのでしょうし、一部の投資家が懐疑的なのは、確かに証券化と名が付けばわからなくはないものの、それも「一部」と考えるべきなのでしょう。

実際のところは、トリプルAが適切かどうかはともかく、資産としては意味があるのだから、見守りましょ!ということのような気がします。ただ、確かにL+115はアグレッシブですかね…。CLO買えよ、という気もいたしますが、分散投資が重要ということなのかもしれません。

日本では…、うーん、そもそも中古住宅嫌いですもんね…。それはそれで別の問題なわけではあるのですが…。


自戒・反省と今後の相場について

先日の「旬刊経理情報」に、プロの見通しとして年度末(3月末ですね)に1万8000円という予想を書いたのですが、さすがに、あと2か月で、毎月2000円ずつ上がるのはちょっと無理ですかね…。ただ、6月末の予想は1万6000円ですから、それを先取りしたと考えればまだ救いがあるかと。

今回の下げのきっかけは昨日の米ISMということですが、トルコの超利上げもほとんど効果がなかったとか、新興市場の話であったり、米債務上限の話であったりということで、なにかあれば円高に行きやすいという読み自体はあたっていたものの、100円を中心に90円~110円という予想は、ま、はずれにくいわけで、特に自慢にはなりませんね。

国債が買われなかったのはなぜかしら? おカネ、どこにいっちゃったんですかね? 米国債????

グリーンスパン・プット

個人的には、アメリカの株は心配ないと思っていて、それは、いざとなったらFEDが再緩和すると見込まれるからです。かつてはグリーンスパン・プットなどと呼ばれましたが、イェレンさん、どうしますかね。

日本は、うぅーん、アベノミクスに実弾がない状況が続くと意外と弱いかもしれませんね。年末2万円の看板はまだ下ろしませんが。

2014年2月3日月曜日

ロンドンの住宅価格

London house prices heading for ‘bubble’ - http://www.ft.com/cms/1f02ede2-8a8f-11e3-ba54-00144feab7de.html

ロンドンではバブルっぽいという話だそうです。ただ、PERの議論と同じで、割高なものは割高であり続けることもあり、悩ましいところですね。

2014年2月1日土曜日

投資のプロなど存在しない

株の世界にはカリスマ・ファンド・マネージャーは存在しないという持論の私なのですが、クレジット投資は株と違ってあまりにも非効率的であり、その非効率性に儲けのチャンスはそれなりにはあると思っています。日本の場合は、別の意味で非効率(リスク対比のスプレッドが低すぎるのと、ディストレスは分析ではなくて賭けになってしまう上に数が少なくてリスク分散ができない)なのですが、それはさておき、英語圏の国ではクレジット投資で儲けるチャンスは充分にあると思っています。

CLOは、日本では、銀行のバランス・シート対策として導入されましたが、海外では90年代後半から、運営会社の資金調達手法でしかない、いわゆるアービトラージ型のほうが主流となっていました。S&Pが「過去20年のCLOを見ると、安定しているよね」というレポートを出しているのですが、ま、業界長い人間から見ると、当然だよねっていう感じですね。