2013年8月19日月曜日

講義要綱:テレビドラマから見る、アメリカ現代文化論

 テレビドラマで展開される現代劇は、社会の縮図である。2時間程度で完結し、大画面で投影されることを前提に製作される映画と異なり、原則として毎週同じ曜日の同じ時間に放映されるテレビの現代劇は、視聴者による登場人物に対する感情移入や視聴者の生活との類似性に対する要求度合いが映画より高く、そのときの社会情勢の反映度が濃い。

 本講義では、原則として1回に1つの米テレビドラマ番組を扱い、現代米社会について「皮膚感覚」を身に付けることを目標とする。

教材(予定)
  • Family Ties:アメリカの二大政党制と、その典型的な支持層
  • thirtysomething30代が中年の始まりだった80年代
  • Melrose Place:ロサンゼルスの富裕層を知る
  • Spin City:アメリカの地方政治のありかたを考える
  • Mad About You:アメリカにもある嫁・姑
  • Friends:ニューヨ~クの家賃制限について知る
  • The West Wing:アメリカの大統領選挙と副大統領
  • Full House:アメリカの小学生はなにを勉強しているのか
  • Life Goes On:アメリカの障害児教育
  • The Wonder Years:ベトナム戦争と一般家庭
  • Glee:アメリカの地域性
  • Criminal Minds:捜査権から見る連邦制
  • Numb3rs:学士以上の学位をとることの一般性
  • Covert AffairsCIAとはなにをやるところか
  • Big Bang Theory:アメリカのおタク文化
  • Bones:女性の上司を持つということ
  • House:アメリカで「基金」を運営する意味
  • Doogie Howser MD:飛び級について
  • ER:有色人種と高度専門職
  • Suddenly Susan:サンフランシスコとリベラル
  • LOST:家庭崩壊は一般的なのか
  • Frasier:職業としてのシュリンク
  • how i met your mother:リレーションシップとはなにか
  • Burn Notice:アクティブ・シニアとフロリダ
  • NCIS:米海兵隊を知る
  • CSI:テレビドラマとフランチャイズについて
  • White Collar:アメリカの「コンサルタント」文化
  • Chuck:米社会での"awesome"の蔓延
  • Leverage:ハッカーとはなにをしているのか
  • Desperate Housewives:主婦=隷属、とは限らない米社会
  • JAG:軍人と民間との接点が意外に多いことを知る
  • Northern Exposure:アラスカもアメリカ
  • Magnum PI:アメリカ人がハワイに対して持っているイメージを知る
  • Ally McBeal:対決型司法制度について
  • Boston Legal:ボストンとニューヨークの差、北東部の共通性
  • Dharma & Greg:東海岸の富裕層について


講義の進めかた
 初回の講義の際に受講生を4つのグループに分け、各グループで担当番組を決定。担当となったグループは、教官が指定するエピソード(回)について当該ドラマを視聴の上、あらすじを日本語で作成すること。

 講義当日は、該当のエピソードを原語(英語字幕)で鑑賞した上で、クラス内で討議を行う。

日本人はなんでも割高に買う

Private equity: Last of the risk-takers? - http://www.ft.com/cms/675bd9d4-ee11-11e2-a325-00144feabdc0.html

TPGの共同創業者のお言葉らしいです。私も同意見です。

2013年8月18日日曜日

リバース・モーゲージっていいよん!という話(米国版)

FT紙に「自宅は年金の代わりにはならん」という話が出ていたことはご紹介しましたが、WSJ紙に、リバース・モーゲージは検討すべきだ!という話も出てました

リバース・モーゲージの利点は明らかだとは思いますが、なかなか「絶対、これおすすめです」と言いたくなるまでは研究できていないのです。ちょっと考えなきゃって感じでしょうかね。

<8月26日追加> 武蔵野市は、リバース・モーゲージで回収が思うに任せないため、廃止の方向だとか…。

シェアソン・リーマン・ハットン

私が大学4年生だった(当時は就職活動は4年生になってからだった)1988年には、シェアソン・リーマン・ハットンという会社があり、帝国大学の大学院を卒業したバイリンガルのお兄さんから、高商でかつ英語もできない庶民としてさんざん蔑んだ目で見られたものでした。当時はアメックスがリーマンの親会社だったんですね。シティコープはスクリムジャーズ・ビッカーズとくっついてましたし、プルデンシャル・ベーチェとか、SGウォーバーグとかもありましたね。バークレーズはBZWと言われていて、クレディ・スイス・ファースト・ボストンなんていうのもありました。もちろん、アレックス・ブラウンもあったし、バンカーズ・トラストもありましたしね。

ソロモン・ブラザーズがなくなったのは最近で、キダー・ピーボディとかスミス・バーニーとか、DLJとかドレクセルとか、サミュエル・モンタギューとか、ベアリングとか、言い始めるとキリなないですね。


今回の話のいいところは、法律的にはエンティティがなくなったとしても、ブランド名は残してくれるらしいこと。メリル・リンチくらいは確かに名前としては残っていないとね、という感じでしょうか。日本ではどうするんですかね。一応、銀行と証券は別エンティティにしておくほうが都合がいいでしょうから、証券のほうをメリル・リンチのままにしておくんですかね。

2013年8月17日土曜日

アメリカンとUSエアーの合併阻止と地方空港

アメリカの話ですが、航空業界の統合の動きが弱まると、地方空港は助かるんだそうです。合併すると合理化によって本数が減るからというのがその理由で、なんだかそれが社会的なプラスなのかは若干疑問だとは思うのですが…。

合成CDOの格付け手法変更(ムーディーズ編)

ムーディーズが企業債務を参照する合成CDOの格付け手法を変更するそうです。背景には、金融危機前に組成された案件で、逆選好が多く見られたことと、予想よりもコリレーションが高かったことなんだそうです。

この手の商品について、格付けの精緻さを議論するのはもちろん有益なのですが、ムーディーズが問題視している論点は、実は投資家側は分かって無視をしていたのではないかという気もとてもします。現実に合わせて格付け手法を見直すのはもちろん大事ですが、結局、なかなか投資家の欲に勝つ方法はないということなんでしょうね。

「家は年金の代わりにはならん」という話(英国版)

FT紙のコラムで、自宅を売って老後の生活のタシにしようとする考えは危険だというのが出ていました。簡単に言えば、価格は下がることがあるし、どこかには住まなきゃいけないし、離婚したりしてそもそも自分のものではなくなるかもしれないんだから…ということなのですが、そんなことを言い始めたらキリがないので、極論として危機感を煽る、つまり、「それだけを頼りにしちゃだめよ」ということだと考えればいいのでしょう。

投資用マンションはやめとけという最後のほうの意見には基本的には賛成ですかね。