社債には、発行会社の倒産リスクがあります。これは、理論的には誰でも知っているのですが、たいていの場合、倒産はそんなに滅多に起こることではありません。もちろん、ファイナンスに関係のない統計専門職に言わせればそれは「確率的」なものであって、滅多に起きなくても確率的には必ず起きるわけですし、ファイナンスの専門家であれば(本来であれば)どの社債がデフォルトしないかを事前に知ることは不可能のことを知っているべきです。
なので、社債投資で儲けるためには、予言者であるか、ラッキーであるかいずれかである必要があります。ところが、後者の場合は、それは「投資」ではなく「投機」のカテゴリーに入ることは言うまでもありません。それをわかっていて社債を買うのは自由ですが、わかっていないのであれば(覚悟ができていないのであれば)どうだかなぁーと。
WSJ紙に、ヨーロッパのジャンク債市場でリスクが再認識されているという話が出てまして、フォーンズ・フォー・ユーという会社の社債が100円から20円程度まで数日で急落したそうです。100円の社債が180円になることはあり得ませんから、以下に非対称的かわかりますよね。それでも社債を買うんですか…。私は親には絶対に勧めませんけれど…。
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