で、ヰタ・セクスアリスはラテン語のVita Sexualisなわけですが、グーグルの翻訳サービスって、ラテン語もあるんですよね。ローマ法王ってラテン語しゃべるはずなので死語ではないんでしょうけれど、なんだかすごくありませんか?
2013年3月31日日曜日
森鴎外とGoogle Translate
舞姫が好きになれなくて鴎外は読まなかったのですが、最近、ふとしたことで、ヰタ・セクスアリスと雁を読んでみて、少し宗旨替えをしなきゃと思っているところです。読まず嫌いという意味では、人間失格の出だしが気味悪かったり、走れメロスを語る偽善家の目がぎらぎらしているところに虫唾が走ったことがあったため避けていたのですが、読んでみると両作品ともどちらも面白かったというのに似ているのかもしれません。坂口安吾も「堕落論」というのが妙に哲学チックで避けていたのですが、他の大衆小説はなかなか面白いので、そのうち堕落論も読まなきゃとも思っているわけです。
RSSリーダーと銀行
グーグル・リーダーは私も重宝していたので非常にショックだったのですが、Feedlyに替えて、ま、ぼちぼちやってます。
エコノミスト誌にグーグル・リーダーは社会基盤だよねぇー、でも、僕たち、インフラ運営を民間企業に任せることって、将来的に気分いいかどうか分かんないよねぇーという意見が出ていて、ふむふむなるほどと思うわけですが、この意見を見つける基になったFTアルファビルのブログのほうが業界的にはより深くて面白かったです。
前半部分は「ヘビー・ユーザーが払ってもいいと思う料金を課すと、ライト・ユーザーが寄り付かなくなって、固定費を賄えなくなる」一方で「ライト・ユーザーが払ってもいいという料金にするとヘビー・ユーザーが登場してコスト割れになる」ため、料金を課すというビジネス・モデルが成り立たないというグーグル側の理屈です。LTEのデータ料金プランの設計と考えても同じで、従量制にするとヘビー・ユーザーは逃げていくし、その意味では(他社のは知りませんが)NTTドコモの体系はちょうどいいバランスなのかもしれないなぁー、でも、WiMAXはどうなんだろう、などと経済学部出身者ちっくな(あるいはフリーコノミクスの熱心な読者・聴取者的な)興味を持ったりもします。
で、実際に重要なのは後半部分なのですが、「これって、銀行と同じだよね」という話になります。銀行はなくては困るという意味でインフラなのですが、多くの顧客は銀行にとって儲からないというか、預金という資金調達源としての意味を持っていなければ、面倒なだけです。しかし、その面倒さに値段を付けようとすると、実はグーグル・リーダーが直面していたのと同じ問題を抱えているわけです。「だから公的な関与があるんでしょ」というのが結論みたいなもので、まったくそのとおりなんですけれど。
同じ問題は証券会社にもありますよね。多くの個人客は取引金額が小さくて、証券会社の固定費(日本では人員削減が難しいので、正社員の給料は固定費ですよね)と比較すると手数料もらっても割に合わないのですが、中にはとんでもない金額の取引をしてくれる(あるいは、仕組債などで目ん玉が飛び出るくらい稼がせてくれる)お客さんがいて、そのようなお客さんにあたるためには個人客を網羅的にカバーしなくてはならないわけです。その意味では、手数料上げる担当者は証券会社のインフラを利用しているわけですが、証券会社の人というのはそこまで深く考えることに慣れていない(経営者も同じです)ため、インフラ利用料を徴取することを考えずに手数料稼ぐ人を褒める傾向はあります。
もっとすごいのは病院ですかね。病院って、ものすごくエラい先生と15分話し込んでも、通常の外来だったらびっくりするぐらい安いわけで、そんな患者ばかりだったら大変ですよね。だから、いろいろな形で役所が関与しているわけですよね。
って、単なる雑感でしかないですが。
エコノミスト誌にグーグル・リーダーは社会基盤だよねぇー、でも、僕たち、インフラ運営を民間企業に任せることって、将来的に気分いいかどうか分かんないよねぇーという意見が出ていて、ふむふむなるほどと思うわけですが、この意見を見つける基になったFTアルファビルのブログのほうが業界的にはより深くて面白かったです。
前半部分は「ヘビー・ユーザーが払ってもいいと思う料金を課すと、ライト・ユーザーが寄り付かなくなって、固定費を賄えなくなる」一方で「ライト・ユーザーが払ってもいいという料金にするとヘビー・ユーザーが登場してコスト割れになる」ため、料金を課すというビジネス・モデルが成り立たないというグーグル側の理屈です。LTEのデータ料金プランの設計と考えても同じで、従量制にするとヘビー・ユーザーは逃げていくし、その意味では(他社のは知りませんが)NTTドコモの体系はちょうどいいバランスなのかもしれないなぁー、でも、WiMAXはどうなんだろう、などと経済学部出身者ちっくな(あるいはフリーコノミクスの熱心な読者・聴取者的な)興味を持ったりもします。
で、実際に重要なのは後半部分なのですが、「これって、銀行と同じだよね」という話になります。銀行はなくては困るという意味でインフラなのですが、多くの顧客は銀行にとって儲からないというか、預金という資金調達源としての意味を持っていなければ、面倒なだけです。しかし、その面倒さに値段を付けようとすると、実はグーグル・リーダーが直面していたのと同じ問題を抱えているわけです。「だから公的な関与があるんでしょ」というのが結論みたいなもので、まったくそのとおりなんですけれど。
同じ問題は証券会社にもありますよね。多くの個人客は取引金額が小さくて、証券会社の固定費(日本では人員削減が難しいので、正社員の給料は固定費ですよね)と比較すると手数料もらっても割に合わないのですが、中にはとんでもない金額の取引をしてくれる(あるいは、仕組債などで目ん玉が飛び出るくらい稼がせてくれる)お客さんがいて、そのようなお客さんにあたるためには個人客を網羅的にカバーしなくてはならないわけです。その意味では、手数料上げる担当者は証券会社のインフラを利用しているわけですが、証券会社の人というのはそこまで深く考えることに慣れていない(経営者も同じです)ため、インフラ利用料を徴取することを考えずに手数料稼ぐ人を褒める傾向はあります。
もっとすごいのは病院ですかね。病院って、ものすごくエラい先生と15分話し込んでも、通常の外来だったらびっくりするぐらい安いわけで、そんな患者ばかりだったら大変ですよね。だから、いろいろな形で役所が関与しているわけですよね。
って、単なる雑感でしかないですが。
金融危機はもっと頻繁に起きてもいい?
金融危機が起きないような社会は、結果として成長性が低いのではないかという議論が(少し古いですが)FT紙に出てました。現在の日本の経済政策を過去の狂乱物価等と比較して「危ない」とか「むこうみず(って『向こう、見ず』なんですね)」だという批判があり、それはそれで正しいのでしょうが、しかし、それと比較して、デフレ安定の国とどちらがいいの?という議論と似ているなぁーと思いました。
確かにバブルというのは異常だったような気もしますし、オイル・ショックのときのトイレット・ペーパー買占めをニュースで見ていた世代からするとあんな時代が本当に来ていいのかという懸念もあるのですが、一方で、バブルちっくなときには世代が将来に希望を持てたし、社会全体に活気があふれていたのも確かなわけで、過去20年の日本と比較するとどちらがいいのかは明らかなように思います。
このFT紙にもあるように、必要なのはバブルを起こさないこと(コラムの趣旨は「金融危機を起こさないこと」ですが、言っていることは同じです)ではなく、ミニ・バブルとミニ・バブル崩壊を繰り返す、あるいは、部分的なバブルが循環的に(つまり、いろいろなセクターで順番こに)起きるという社会のほうが望ましいというのには一理あると思うんですが。そのほうが楽しい社会のような気はします。
確かにバブルというのは異常だったような気もしますし、オイル・ショックのときのトイレット・ペーパー買占めをニュースで見ていた世代からするとあんな時代が本当に来ていいのかという懸念もあるのですが、一方で、バブルちっくなときには世代が将来に希望を持てたし、社会全体に活気があふれていたのも確かなわけで、過去20年の日本と比較するとどちらがいいのかは明らかなように思います。
このFT紙にもあるように、必要なのはバブルを起こさないこと(コラムの趣旨は「金融危機を起こさないこと」ですが、言っていることは同じです)ではなく、ミニ・バブルとミニ・バブル崩壊を繰り返す、あるいは、部分的なバブルが循環的に(つまり、いろいろなセクターで順番こに)起きるという社会のほうが望ましいというのには一理あると思うんですが。そのほうが楽しい社会のような気はします。
2013年3月26日火曜日
ムーディーズ絶好調!
格付け会社が、格付けを附与しなかった案件についての論評を出すことが多くなっていて、楽しい読みものになっています。先週は、単一のショッピング・モールを裏付けとする案件で、S&P、クロール(!)、モーニングスター(!!!)の3つの格付け会社がトリプルAを附与している案件について、ムーディーズが「ちょっと違うんじゃないの」っていう意見を公表していましたが、今週月曜日には、フィッチ、クロール(!)、DBRSの3社がトリプルAをつけているノン・エージェンシー(ジニーメイもファニーメイもフレディマックも関与していない)RMBSについて、やはリムーディーズが「我々ならトリプルAは付けない」という内容の意見を公表しています。CMBSの例とは異なり、 トリプルAを附与しない理由は裏付け資産の質とは直接関係しておらず、オリジネーターの買い戻し義務の範囲が狭く、表明・保証違反を問えない可能性が高いため、投資家とオリジネーターの利害一致性が充分ではないというのが理由です。
日本の証券化業界では、1999年、フィッチとムーディーズが三和銀行、東京相和銀行の案件にそれぞれ格付けを附与、それに対して、S81Pが格付けを附与しない一方で「どうやったら日本のRMBSに格付けが付くのか」という趣旨のレポートを出して業界の中では話題になったものです。昔過ぎて、ちょっと恥ずかしいですが…。
日本の証券化業界では、1999年、フィッチとムーディーズが三和銀行、東京相和銀行の案件にそれぞれ格付けを附与、それに対して、S81Pが格付けを附与しない一方で「どうやったら日本のRMBSに格付けが付くのか」という趣旨のレポートを出して業界の中では話題になったものです。昔過ぎて、ちょっと恥ずかしいですが…。
2013年3月25日月曜日
トリプルAが利払いすらできない(米CMBS編)
FT紙に、アトランティック・シティのショッピング・モールを裏付けとしたローンを組み入れたCMBSで、 トリプルAの利払いすらできないという話が出ています。このあたり、原則の存在を証明する例外(the exception that proves the rule)だよなぁーとは思いますが、メディアが報道したくなる気持ちは分かります。
クレジット・デリバティブと自己資本アービトラージ
BISが、CDSを用いた賦課資本減らしアービトラージを制限しようとしているという話がFT紙に出てました。BISの言つていることはごもつともというか、CDS(保証ですな)でリスクを外した一方で、その費用は「実際に損失が発生したとき」に「その発生した損失だけ」支払うことというのは実質的には保証ではない(火災保険で、被害額を保険料として払うことにして、同額を保険金としてもらうのと同じ)わけですが、現在の規制上はなぜかそれでも必要自己資本が少なくなってしまうので、それを是正しようというものです。
ちなみにFT紙の記事に出ているゴールドマンと三井住友銀行の話は2003年に発表(三井住友側、GS側)されているやづで、実はあまり怪しい案件ではありません。ただ、当時の自己資本比率規制の穴を利用した案件ではありましたが…。
それにしても、かつては邦銀の自己資本減らしを助けるのが外資系の証券化バンカーの大きな食い扶持だったのですが、時代は変わるものですね。
ちなみにFT紙の記事に出ているゴールドマンと三井住友銀行の話は2003年に発表(三井住友側、GS側)されているやづで、実はあまり怪しい案件ではありません。ただ、当時の自己資本比率規制の穴を利用した案件ではありましたが…。
それにしても、かつては邦銀の自己資本減らしを助けるのが外資系の証券化バンカーの大きな食い扶持だったのですが、時代は変わるものですね。
2013年3月24日日曜日
教科書通りといえばその通りですが(デルとブラックストーン)
ブラックストーンによるデルへの買収提案には、デルの金融子会社をGEキャピタルに売却することが含まれているとか。不要な資産を売却して資金を作るって、(昔の教科書に書いてあった)LBOの典型的手法ですよね。
80年代後半から90年代のアメリカでの投資銀行業務のダイナミズムについては、Barbarians at the Gate、Den of Thieves、Predators' Ball、Liar's Pokerあたりを読むとよく分かるというか、カネ儲けだけではなくて、こういう「知湧き、肉躍る」系の業務に憧れたりもいたしました。
80年代後半から90年代のアメリカでの投資銀行業務のダイナミズムについては、Barbarians at the Gate、Den of Thieves、Predators' Ball、Liar's Pokerあたりを読むとよく分かるというか、カネ儲けだけではなくて、こういう「知湧き、肉躍る」系の業務に憧れたりもいたしました。
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