2010年9月8日水曜日

ファイナンス・リース

 今日、ムーディーズから予備格付けが附与された「トラスト・モミジ」では、対象債権は「メンテナンス特約付きのファイナンス・リースのうちのファイナンス・リース部分」という読みかたをするようです。メンテナンス特約の履行義務を信託に移転することは、技術的には不可能ではないものの実際には難しいわけで、無理やり「ファイナンス・リース部分」と「メンテナンス特約部分」とを切り離すという考えかたをしているのでしょう。
 講学上、オリジネーターであるリース会社が倒産し、メンテナンス義務を果たせなくなると、その反対給付としてのリース料支払いをしなくてよくなる、つまり、倒産隔離ができなくなるという考えかたもありますが、自動車のメンテナンスが一般的に提供されているサービスなのであれば、その心配は不要というか、ユーザーの側でも、自動車の価格の分と、メンテナンス義務の分を合理的に区別しているということになるでしょう。
 実際には、メンテナンス義務の承継者も、バック・アップ・サービサーを見つけるトリガーにひっかかってからではあるようですが、見つけるみたいですし、実務的には大丈夫なんでしょう。
 しかし、コントロールド・アモチって、最近珍しくないですか? 投資家誰なんでしょう?

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