2014年11月4日火曜日

黒田総裁の会見を見て

株高もびっくりしましたけれど、それよりも円安ですかね。こんなすごい動きかたは初めてではないにしても、久しぶりに見たような気がします。

必要があって黒田総裁の会見の冒頭部分を見ていたのですが、わかる人にはわかるものの、わからない人にはチンプンカンプンかも、と少し思いました。おっしゃっていることは、要するに:

① デフレは諸悪の根源である
② デフレの原因はデフレ期待である
③ デフレ期待の反対はインフレ期待である
④ 日本にインフレ期待を植え付けなくてはならない
⑤ 日本ではインフレ期待が持続するためにはインフレにならなくてはならない
⑥ 消費税増税後の若干の景気停滞と原油価格安で、(実際の)インフレ率が(総裁の望むほど)高くない
⑦ モノの価格が上がるような手を打たなくてはならない

ということですかね。で、④、⑤の説明として、アメリカではインフレ期待として2%のアンカーがある(世の中の人が、中・長期的には当然のように物価上昇を期待していて、それ(予想値)が2%を下回らない)一方で、日本にはそのようなものがないというか、長期・慢性的なデフレによって深層心理としてデフレ期待が形成されてしまっているから、実際のインフレを見ない限りはインフレ期待を形成できないという考えのようです。

ま、そうなんでしょうね。というか、まず①を声高に言ってくれる日銀総裁が今までいなかったこと自体が問題なんでしょうけれど。

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