2014年11月28日金曜日

金融商品と忠実義務

FT紙のコラムを見て思ったことですが…。

日本でも、業者は一定の忠実義務を負うのではないかという議論もないわけではないものの、一般論としてはそれは否定されていると思います。というのも、少なくとも法律という議論では、売主と買主という利益相反があるのは明らか、あるいは、取引さえあれば手数料がもらえるのだから顧客の利益を最優先するはずがない(少なくとも最良執行義務以外の分野では)ということなのだと思います。

ただ、「助言」を飯のタネにしている人はまた別ですよね!というのが話なわけで、昨今の保険販売屋さん(って、正確な言い方ではないのは承知で敢えていいますが)の議論がまさにそこにありますよね。

もっとも、街の保険屋さんが契約者に忠実義務を負っているわけではないことは、少し考えれば携帯電話屋さんと同じだという感じもいたします。しかし、それが理解できるのもリテラシーがあるからだけなのかも、と考えると、ちょっと寒いです。

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