2013年12月7日土曜日

スマート・ベータと新株式指数

アクティブ運用は儲からないというのは私の信念ですし、多くの人が同意すると思います。一方、世の中にはアクティブ・マネージャーは沢山いて、自分たちことアルファを生み出されると思ってますよね。ま、そういう人たちがいるからこそ、平均としてのインデックスに意味があるわけであって、なので、インデックス運用がますます流行るということは言えます。

最近いわれているものに「スマート・ベータ」というのがあって、ベータの基がマーケット・キャピタリゼーション(いわゆるマーケット・キャップ、要するに、時価総額)加重の指数なのは実は正しくなく、そこをもっと賢く(=スマートに)やれば、儲かる(=リスクを上げずにリターンを上げられる、あるいは、リターンを犠牲にせずにリスクを下げられる)と主張する人たちが増えています。

FTアルファビルでは、スマート・ベータもアクティブのうちじゃん、という話を紹介していて、なるほどとも思うのですが、やはり、そもそもの指数自体がなにげに恣意的なので、どっちもどっちだよなぁーと言う気がします。で思い出したのが、日本の新指数JPX日経400で、私自身は非常に懐疑的というか、収益性とかそういう一見科学的だけれども所詮会計的なものであって目に見えない、つまり、すごく恣意的なものを指数の選定基準に入れることは反対であって、これって一種のスマート・ベータで、結局、誰かの商売道具なんだよなー、と思いました。

<追伸>
スマート・ベータは「ダム・ベータ+スマート・マーケティング」だという面白いコメントを見つけましたので、リンク貼っておきます。ダムというのはスマートの反対ですね。(ジム・キャリーの「ダム&ダマー」っていう映画がありましたよね。)

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