知的財産権を利用したファイナンスについては、(一部の)金融機関と行政がかなり力を入れているのですが、なかなかうまくいった前例がなく、金額も極めて小さいものにとどまっているようです。いろいろと調べものをしていておもったのですが、結局、価値があることはわかっても、価格が付けられないというところに、難しさがあって、エクイティ型、つまりファンドであれば価値が分からないことはマイナスにはならない(オプション・バリューの分が増えたりします)ものの、デット型だとつらいということですね。確実に今後もキャッシュ・フローを生み続ける知財があるかと言われると、確かに・・・ですね。
知的財産権についても財務構成要素というか、著作権はいくつものパーツから成り立っていますし、譲渡という意味ではもう少し広まってもいい側面というのはあると思っていまして、ネーミング・ライツもその意味では知財なんでしょうね。ただ、ネーミング・ライツを譲渡・質入れできるのかどうかは分かりませんが…。
価値があることは分かっても・・・という議論は動産担保と同じですね。動産担保が実質的に機能するのは、おそらく、たばこ、アルコール飲料の一部、宝飾品、といったごく一部のものに限られるはずで、その理由は、あまりにも価格が読めなさすぎることです。
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