2010年8月25日水曜日

ノン・リコース・ローンとストラテジック・デフォルト

 今日のWSJ紙に、米大手不動産会社/ファンドが、ノン・リコース融資を借り換えたり、条件変更しないで、デフォルトを選択する例が増えているという記事が出ています。
 経済的にはあたりまえで、100億円の借金返すのに、80億円の不動産渡せば済むのであれば、借金返す(借り換えるのも同じです)ほうがおかしいわけで(EB債と同じですな)、借り換える唯一の理由は、この段階で損失が実現(表面化)する格好悪さを隠すのと、将来の不動産価格上昇への期待です。
 しかし、実際には、100億円のローンをデフォルトした上で、80億円で競落すればいいわけで、そちらのほうがよほど賢いのが理屈です。
 確かに、銀行相手だとこの戦略は取りにくいですが、WSJ紙が指摘する通り、CMBSになっちゃってるなら簡単ですね。

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