経済成長は、通常、実質で計測しますよね。その背景には、私達自身が実質を感じることができ、インフレ率を前提に行動するという想定があります。確かに、投資や貯蓄という行為にインフレ期待が影響しますし、消費は貯蓄・投資の裏側ですから同じと思うかもしれません。しかし、私たちはそこまで賢くない、少なくとも報酬という意味では異なりますよね。実質所得が増えても名目所得が減るデフレの状況では、私たちの幸福感・満足感は実はマイナスであって、消費にマイナスに働きます。リフレ論者を批判したい人は、実質議論に囚われていて、私たちの基本的な幸福感についての理解ができていないように思います。簡単に言えば、インフレは大いに庶民的問題なんですよね。
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