2010年3月30日火曜日

Business Development Companies ("BDCs")

REITの投資対象は原則不動産で、収益のほとんどを出資者に分配するなどの条件を満たすと、税法上、配当が損金算入される、つまり、ビークル段階では法人税がかからないのと同じことになります。日本の法制度上、REITは「投資法人」という法人形態で、投資法人の投資対象が不動産に限定されているわけではないのですが、日本のほとんどの投資法人はJ-REITです。
米国には、中小企業向け投融資を主たる運用対象にし、収益をほとんど配当することで法人課税されないビークルであるBDC(Business Development Company:「投資開発事業法人」とでも訳すのでしょうか?)というのがあります。
たまたまですが、Aresという米国西海岸のクレジット運用会社を母体とするAres CapitalというBDCが、Allied Capitalという同業他社を吸収合併するのに際して、昨日(29日)、S&PがBBB(トリプルB格)を、ムーディーズがBa1格を、それぞれ確認しています。また、タイミングは偶然だと思いますが、フィッチが同日、昨年1年間のBDCの比較分析レポートを発表しています。
それにしても、日本でクレジット投資がなかなか根付かないのは、銀行が強すぎるからなのでしょうか…。
(ちなみにですが、Aresは英語では「エリーズ」と発音しますが、日本語では「アレス」らしく、Wikipediaによればギリシャ神話に出てくる軍神なんだそうです。) (http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%B9

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