2013年7月27日土曜日

住宅保有は危険なのでは?

イギリスもアメリカも、金融危機の少なくとも一部の要因は住宅ローンにあったわけで、特に住宅価格は下がることもあるのだとすると、住宅を持つことを政府が推奨するのはいかがなものか?という話がFT紙に出ています。

確かに理不尽な持ち家志向はよくないのですが、仮に賃貸住宅という話になると、賃貸住宅には誰かが投資をするわけで、マクロ的にはあまり変わらないような気もします。もちろん、住宅価格のリスクを大衆化することの是非を筆者は問うているのでしょうけれど…。

また、賃貸住宅は本質的に大家のほうが強いのではという議論をはらんでいるわけで、NYCのように、結局、政府が介入しなくてはいけないでしょう。農地解放の議論も似ていて、じゃ、結局は小口で持たせるほうが民主的だという話になりますよね。

さらに、仮に賃貸しかなくなると、賃借権市場が登場するだけでやはり同じことのような気もしますし。

純粋な経済問題として見てみると正しいのでしょうけれど、社会問題として見ると住宅取得をしたくなる人が一定数いるのはやむを得ないのでしょうね。

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