2013年7月27日土曜日

デトロイトの財政破綻と日本の地域金融機関

ムーディーズによると、デトロイトのチャプター・ナインによって実際に債務削減に成功すると、これを前例として、同じように財政が苦しい自治体が同様の措置を検討するだろうと。なんか、似たような議論を見たことがあるな、と思ったら、地域金融機関が顧客の法的処理を認めたくないっていうのと同じですよね。

地域金融機関は地元に根付いたビジネスをしていますが、理論的には経営破綻している債務者の法的整理を極端に嫌がります。これは、法的整理=借金の棒引き、という先例を作ってしまうと、みんなで(なんとなく)助け合っているという予定調和が崩壊してしまうからです。なので、ファンドだ、再生だ、目利きだ、…という話が出てくるんですよね。

それが悪いというつもりはなくて、それは多分に日本的な解決なのでしょうけれど、結局、デフレを長期化させた要因もそこにあるし、一方で、おっちょこちょいインフレ(付和雷同インフレといってもいいですが)にもなりやすいんでしょうね。固定費の高いビジネスは損益分岐点を超えるとうはうはですが、似たようなものなのかもしれません。

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