2013年9月19日木曜日

資産運用と70+世代の蓄財動機

ある出版社の人と、資産運用リテラシーの企画についてやり取りをしていてふと思ったのですが、「私は資産運用で儲けました」とエバる人はいるけれど「私は、儲けた(殖やした)カネをこんなふうに使いました」とか「…取り崩しました」という自慢をする人はいませんよね。

ところで、今の70歳以上の人たちって、高校や大学卒業したら働いて、親のスネなんかかじろうにもなくて、っていう人たちで、ヘタしたら親御さんからなにも相続していなかったりするわけですよね? その人たちが、自分たちはおカネを貯めて、しかも、それをスネかじられたりした上で、子孫に残そうと。それをアテにする信託ビジネスとかもあって、それはそれでやむを得ないのでしょうけれど。

でも、そのおカネって、使っちゃったほうがいいのでは?とも思うわけです。景気を好くするには、おカネを貯めないで使うのがポイントなわけで、景気が悪いことが今の若い人たちのスネかじりにもつながっているんですよね? 70前後の世代の人が、おカネを貯め込んでいるから景気が悪くなって、だから若い人たちが将来に希望が持てなくなって、だからなおさら70前後の人がおカネを貯め込むという悪循環になっていないでしょうか?

おカネは貯めるよりも使うほうがいいと皆に思わせることが景気浮揚のカギであって、リフレはその典型かと思います。これは世代間でも考えなくてはいけないことであって、もしかすると、相続税のありかたを考えることで、おカネがより消費に回るという効果も期待できるかもしれませんよね。

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