FT紙によれば、ブラックストーンの一戸建て賃貸住宅証券化案件に結構な投資需要が集まっているそうです。
この間、フィッチが「トリプルAを付けるのは難しいよね」という話を出していたばかりなのですが、ムーディーズ、クロール、モーニングスターの3社はトリプルAを付けていると。このあたり、以前のショッピング・モール証券化と同じ顔触れで、フィッチとS&Pが腰が引けぎみのところを、この3社が比較的アグレッシブにストラクチャード・ファイナンスの格付けを付けていますね。
ま、格付けも商売なので、意見の相違そのものもビジネスの一環なんでしょうけれど。こういうのを見ると:
1) 格付け会社の専門家ですら意見が分かれる、特に、少なくともS&Pやフィッチの分析ではトリプルAに堪えない(S&Pは私の知る限り公式のコメントはしていないようですが、ま、推して知るべしと)とされている証券を、ほいほい買うのか? (要するに、投資家は、専門性をもって自分で分析したのか?)
2) ムーディーズ、クロール、モーニングスターがトリプルAと言っているんだから、当然安全だろう
という2つの意見が対立すべきなんでしょうね、投資家の側でも、などと思いますが。実際には圧倒的に2)のケースが多いんでしょうけれど。
0 件のコメント:
コメントを投稿