2013年11月23日土曜日

新型Exchangeable Bonds

Sponsor enters exchangeable bond market | Top News | IFRe

IFR誌オンライン版でこんな記事を見つけました。日本でEB債と呼ばれているものは、もともとはExchangealbe Bondの略だったのでしょうが、海外のExchangeable Bondは本当の意味での他社株転換社債であって、投資家の側が、株価上昇を追随できるというものです。

この記事で紹介されている債券の面白いところは、債券を発行するのがSPCで、償還原資が株しかないことなんですね。簡単に言えば、株価100円のときに転換価格130円で1株に転換できる債券を発行、ただ、SPCは2株を保有しているというものです。償還日までに転換されなかったら(株価が上がらなかったら)、SPCが保有している株式を売却して償還するしかないのですが、この計算で言えば、株価が50円を下回ったら元本が毀損するというものです。

上値があるという意味では日本のEB債とは明らかに異なる商品性ですが、誰も返済に責任と持たないという点がポイントなわけです。発行に関与しているのはプライベート・エクイティ投資会社で、投資先が上場した後でまだ手元に残っている株を、適宜処分するのに有効だということのようです。半分とは言え、すぐにおカネが入るのが魅力ということですね。

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