2013年11月11日月曜日

証券化と格付け

格付けって、順番付けでもあるのですが、トリプルAを付けない場合というのは、一定の割合でデフォルトが起きてくれないと、格付け会社の側でも格好が悪いわけです。たいていの会社はデフォルトしないので、そうなると、トリプルAじゃないというのは格付け間違っていたということになりかねないわけですが、そこを確率という話で逃げるわけですね。

という話を、ムーディーズが今日発表していた日本のRMBS格付け手法というレポートを見ていてふと思い出しました。32ページに「想定デフォルト率」「想定損失率」(「理想的な」という意味の英単語が使ってありますが、実際には想定ぐらいの意味です)の表が出ているのですが、これに合わせて格付けをしているんですよね。たとえば、Aaaは10年で1万件に1件ぐらいデフォルトが出る(この場合は「出てもしょうがない」)という感じですし、Baa3だと、100件に6件ぐらいはデフォルトしてくれないと、こんな低い格付けを付ける意味がないということになるわけです。

0 件のコメント:

コメントを投稿