2013年11月1日金曜日

LIBORに続いて為替もですって

日本ではまだ報道が少ないようですが、英欧では、外国為替レートの操作が相当広範囲に広がるのではないかと言われています。LIBORの件ではオランダのラボバンクがあげられてましたが、それはさておき、外国為替の取引ボリュームは凄まじいですから、影響も大きいわけです。

問題とされているのは、午後4時に決まるという引け値で、各銀行がレートを持ち寄ってそれを平均するという意味ではLIBORと同じで、かつ、その引け値で売りたい・買いたいという客が沢山いることを利用して、どちらかのオーダーが偏っている銀行がレートを操作していたという疑いですね。というか、もう疑いというよりも当然起きていたかのような報道のされかたです。

日本でも、ロイターのページでレートが出ていて、それを用いてたとえばオプションの行使の有無や決済額が決まるという契約があるらしいですから、それに近いのかもしれませんが、イメージするとしたら、TTB/TTM/TTSの世界の話ですかね。銀行とデリバティブやっていると、「その銀行」のTTMを用いて決済金額が決まるというケースが多いと思いますが、ことデリバティブで言えば銀行は円高にレートを設定する強いインセンティブを持っています。他の取引もあるのでデリバティブだけで決めているわけではありませんが、仮に、どちらかにものすごく偏っていたら、そちらの方向にレートを動かしたくなるわけで、それをみんなでやる(あるいは、変わりバンコにいい思いをするように助け合っていた)という構造なんだというのが、報道を見る限りの話ですね。

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