2013年11月7日木曜日

バンクローン投信

バンクローン投信、なんか日本でも流行ってるみたいですね。アメリカでは以前からある商品なのですが、金融危機後もレバレッジド・ローンのパフォーマンスは好調だというのは知っている人は知っていた話で、特に、金利上昇懸念の話もありますから、ここ1年くらいは人気みたいです。

しかし、これを日本に持ち込んで売れると思う人達、あるいは、実際に持ち込んで人気商品にしてしまう人たちも凄いですね。というのも、日本の場合、まともなクレジット商品市場がありませんから、銀行が持っている貸付債権に投資するというのは一定の意味がありますが、アメリカには立派なジャンク債市場があるわけで、わざわざバンクローンでクレジット・リスクを取る意味はあまりありません。

もちろん、金利上昇に強いという側面もないわけではないのですが、最近は、まともなバンクローンはすべてLIBORフロアが付いていて、金利が多少上昇したくらいではフロアを超えてこないので利回りは上がりません。また、確かにクレジット・リスクはジャンク債よりもまし(シニア・セキュアードだから)ですが、それを前面に出しているわけでもなさそうですね。

要するに、目先を変えた商品を出して、それに飛びつく無邪気な投資家が一定数出てくれば、バンドワゴン効果で人気商品になるということなのでしょう。別に日本だけで起きていることだとは思いませんが、いつものことながら偏頭痛しそうです。

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