ココスという条件付き強制転換権付劣後社債をヨーロッパの銀行が発行していまして、要するに、最近はやりのベイル・インが内包されている劣後債です。発行銀行になにかあれば普通株に転換されてしまう永久債なので、「質の高い」自己資本になるんですね。
FT紙に面白いコラムが出ていて、ココスは熱力学の第二法則(永久機関は存在しない)に反しているというのです。ココスの利息を払い続けるためには、定義として銀行の顧客が銀行に利息を払い続けられるだけの名目成長が必要なわけですが、そんなに先進国の経済が成長するはずはなく、どこかで破綻するんちゃうの?という話ですね。ココスを発行するのが一部の銀行であればともかく、我も我もということであれば、最終的には株になっちゃうっていうことなんでしょうね。
で、ババを引いているのはヨーロッパの年金基金だということなのですが、実際にはココスはアジアの投資家が多く買っているという報道も見たことがあり。
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