私自身は、アクティブ運用は無駄だという意見の持ち主ですが、だからといって、アクティブ運用が悪いといういうつもりはありません。資本主義の前提として、他の人よりも儲けたい、他の人よりも自分が儲けられる、と思ってリスクを負う人がエラいわけで、アクティブ運用はそれと同じです。アクティブ運用の否定は、財産をひとつの株式に投資する、つまり起業の否定なわけで、まともな資本主義者で(ということは、某国の前政権は入らないという説がありえますが、それは置いておいて)起業スピリットを否定する人は皆無でしょう。
また、アクティブ運用批判は、要するに、アクティブの半分はパッシブに勝ち、半分はパッシブに負けるというもので、しかも、その勝ち負けは偶然だというものです。しかし、それは当り前で、パッシブの定義が平均なのですから、中間値と平均が同じであれば(違うと思うには金融はあまりにも完全市場に近すぎますね)、半分が負けるのは当然なのです。アクティブを進める私のような人間が存在するためには、アクティブ運用をする人が必要なんですね。
という話がFT紙に出てました。こういうファンダメンタルな議論をすることも、たまには重要ですね。もっとも『寄生』とまで言わなくてもいいでしょ、という気もしますが。
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