2013年6月29日土曜日

Gold bears eye fall towards $1,000 level - http://www.ft.com/cms/83a07c16-e007-11e2-9de6-00144feab7de.html 

ゴールド価格の下落が止まらない!という話です。商品価格は凝ると面白いみたいですが、とりあえず、上がり続けるマーケットはないということの証拠ですかね。

2013年6月27日木曜日

金融引締めとジャンク債

"US rate rout sparks surge in junk-rated debt yields - FT.com" http://feedly.com/k/10lNVGu

アメリカの量的緩和の終焉が見えてきてジャンク債の利回りが上がっているという話です。景気が良くなるから緩和が終わるのに不思議ですよね。だから、銘柄選択が大切なんです、クレジット投資では。

2013年6月26日水曜日

投資家反発

"Co-op’s debt plans under attack by investors" http://feedly.com/k/19zSBeI

Co-op銀行の劣後債強制転換について、投資家が反発しているとか。今後の展開に注目ですね。

2013年6月25日火曜日

投資適格社債もボロボロ

Buyers drop US company debt - http://www.ft.com/cms/ebd6ce16-dcd8-11e2-b52b-00144feab7de.html 

アップルが4月末に発行した30年債の価格が、額面の87%まで下がっているらしいです。さすがアップル、消費者(投資家)が欲しいものを欲しいときに市場に出す能力には長けているということなのかもしれませんが。

ジャンク債

Junk bond investors burnt in Fed retreat - http://www.ft.com/cms/197fcbda-dce1-11e2-b52b-00144feab7de.html 

クレジット・スプレッドは、超低金利になると、利回りをとるために縮小する傾向があり、クレジット間、年限間のスプレッドも縮小する傾向がみられます。ということは、金利が上昇する(同じことですが量的緩和が縮小される)という期待が出てくると、スプレッドは広がります。簡単に言えば、格付けが低く、期間の長い債券ほど売られやすいと。わかっちゃいるのにやめられない人は多く、歴史は繰り返すんですね。

転換社債

Convertible bonds boom as rates rise - http://www.ft.com/cms/5effea6e-dce6-11e2-9700-00144feab7de.html

アメリカで金利が上昇、社債の発行が難しくなってきたところ、すかさず転換社債の発行が増えているんだそうです。市場の反応の速さはさすがとしか言いようがなく、うらやましいですよね。

2013年6月24日月曜日

年金運用は負け戦

Saving for retirement is losing game says investors’ group - http://www.ft.com/cms/c58a8860-d99a-11e2-98fa-00144feab7de.html

年金の運用は、長期的にも、払いだす手数料が多くて実質(物価上昇加味後)はマイナスだとか。

2013年6月23日日曜日

プレタマンジェ

イギリスのサンドイッチ・チェーンにプレタマンジェ(Pret A Manger:英語だとReady to Eatという意味になるのだとは今日知りました)というのがあって、マクドナルドが一時期出資していたのですが、今はプライベート・エクイティがオーナーなんだそうです。

で、そのプレタマンジェがカネを借りて、株主に配当を支払うとか。ディビデント・リキャップというのは海外ではよくある話で、配当可能な剰余金が会計上はあるけれどもキャッシュがないときに、剰余金を現金化する手法ですよね。LBO後に負債が減って借り入れ余力が出てきたので、その借り入れ余力を活かす方法ですね。

このあたり、エクイティとデットとの力関係もあって、そういうけしからんことには絶対カネを貸さないという考えかたもまったくないわけではないのですが、他方、カネ貸せるんだったらいくらでも貸せばいいじゃんという質屋的発想もあります。どちらが正しいというわけではなくて単なるバランス感覚なのですが。

ちなみに住宅ローンだとエクイティ・テイクアウト、つまり、残材よりも沢山のおカネを借りて、上昇した住宅価格の一部を現金化する、あるいは、ホーム・エクイティ・ローンも発想は同じですね。前者は日本の銀行は嫌いますが、後者はわりと平気ですよね。

インターネットと出遭い

いつものようにフリーコノミクスのブログを見ていたら、「ネットで出遭った夫婦は(相対的に)満足度が高い」という話が出ていました。これが経済学である理由は、単純に、経済学者の中には世の中で起きていることを統計的に説明したがる一派があるからですが、それはともかくとして実際の論文を見てみると、2005年から2012年に結婚した夫婦のうち3分の1がネットで出遭ってるんだそうです。

こないだ来、ちょっと統計の話を見ていて、さぼっていた大学のときのことを思い出しました。すこし流行っているっぽいので、本でも書いてみたいところですが…。

2013年6月21日金曜日

社債がすごいことに

Investors rush to sell US corporate debt - http://www.ft.com/cms/665ced18-d91f-11e2-a6cf-00144feab7de.html 米連銀が量的緩和の出口を探し始めているというので市場が反応しているわけですが、アップルが5月に発行した30年債の価格が、87.5まで下がってますね。30年債なので値幅が大きくなるのは当然なのですが、ちょっとびっくりです。

米金融政策と市場

"Fasten seat belts for turbulent QE exit" http://feedly.com/k/12YlfHv

昨日のバーナンキ議長の発言でここまで市場が動くのは、結局、流動性市場だったということなのでしょうか。だとすると、ファンダメンタルズの裏付けがない、いわゆるバブルだったということですか。日本市場が直接影響を受ける筋合いはないというか、むしろ世界に流動性を供給する側だったわけですが、今後どうなるでしょう。量的緩和がないのが正常な市場なんだというのがジリアン・テット氏のコラムの趣旨のようですが、ほんと、そうですよね。

2013年6月20日木曜日

CDOは金融危機の元凶だったのでは

"‘Frankenstein’ CDOs twitch back to life - FT.com" http://feedly.com/k/14jP6rb

ジリアン・テット氏も、論点を指摘しているだけというか煽ることに目的があるコラムですが、確かに、CLOなら大丈夫という議論は慎重にしたほうがいいんでしょうね。なので、運用がいしゃの

米CMBSでAAAの損失確定

"Mall Mortgage Sale Shows Topsy-Turvy Time for CMBS" http://feedly.com/k/11MzJ5K

ま、理論的にはAAAであってもデフォルトはするんでしょうが、なかなか実物資産担保では起きにくいですよね。格付け会社が悪いのか、というと必ずしもそうではないと思うのですが。

米金融緩和の収束見込みで債券系が不調で、それも影響してるみたいですね。

2013年6月19日水曜日

ちゃんとニュース見なきゃ…

1か月以上前のニュースなのですが、デリバティブ/仕組債で大損した某学校法人が、元理事長を訴えたとか。どちらかに肩入れする義理はないのですが、個人が法人から訴えられると、弁護士費用とかの負担能力に大きな差がありますから、結構大変ですよね。

損失をさせた担当者が悪いのか、そんな能力がない人だと(実際には)知っていながら平気な顔をして売り付けた人が悪いのか。実際にはその中間なんでしょうけれど。

これも中国?

Global fish prices leap to all-time high - http://www.ft.com/cms/af42937a-d811-11e2-9495-00144feab7de.html

FT紙によれば、中国の消費が増えていて、魚の値段が上昇しているとか。

2013年6月18日火曜日

バーナンキ議長

オバマ大統領がインタビュー番組の中で、バーナンキ議長は自身が望むよりも長いこと現職にいるのではないかという趣旨の発言があったと、ブルームバーグに出てました。

正直、文字では「彼が望むよりも」という書きかたで(しかも引用符に気が付かなかったので)、「彼」というのが大統領なのか議長自身なのかがよくわからなかったので、念のためインタビューを見てみた(46分20秒あたりから)のですが、これは議長自身だということのようですね。もっとも、ガイトナーもやめたがっていたのを引き留めてましたから、これで、バーナンキ議長が辞められるというわけではないんでしょうけれど。

MBOと利益相反

"A Warning Shot on Management Buyouts" http://feedly.com/k/15dEjMq

MBOは、会社の経営陣が会社を買うわけで、一般投資家が知らない情報を多数有している人が価格を決めるってどうなの?という話は日本でもありますよね。だから第三者評価があるのですが、それはそれで誰かから報酬が出ているわけで。

2013年6月17日月曜日

合成CDO

JPモルガンとモルガン・スタンレーが合成CDOを組成しようとしたけれども、買い手が見つからなくて断念したという話がFT紙に出てました。

合成CDOと言ってもピンキリで、たとえば銀行が保有している資産のリスクを外したいという場合に、保有している資産を特定した上で、その資産のリスクをクレジット・デリバティブを用いて外すというのはまだ健全なほうです。資産を売却する手間を考えれば合成的なリスク移転のほうが楽だという理由はまだ可愛いんですね。どうも、JPとかMSがやろうとしたのはこのパターンらしいのですが、最もリスクの低い部分の投資家が見つからなかったんだそうです。以前であれば、ここはAIGとかモノラインがいくらでも買ってくれた(らしい)のですが、今やそんなことをやる人達はあまりいないということのようです。

一方、同じ報道によれば、シティがビスポークのシングル・トランシェものの取引を成功裏に完了させたともあります。これは、特定のリスクの部分だけ証券を発行する(あるいはクレジット・デリバティブでもいいのですが)ことにして、他の部分はデルタ・ヘッジをするというものです。理屈の上では可能なことはわかるものの実際にやるのは大変ですし、特に、金融危機であれだけでかいブラック・スワン・リスクを見たあとなのに、すごい度胸ですよね。


英Co-op Bank

イギリスの生協銀行が、自己資本不足に陥っているというのは、ま、前からあった話なのですが、劣後債の保有者に対して、株への転換を申し入れることを発表しています。

いろいろなところで話題になっているベイル・インの一種といってしまえばそれまでなのですが、結構、画期的ですよね。動向を注目したいところです。個人的にはイギリスという国には結構愛着があって、英連邦特有の金融機関形態であるビルディング・ソサエティとかもなんか妙で好きでしたし、このCo-op Bankも、4大銀行が牛耳っている中でユニークで面白かったので、是非、このまま存在し続けてほしいものだと思っています。

リスクの考えかた

Senior bank debt issues slump to decade low - http://www.ft.com/cms/744d415e-d4fe-11e2-b4d7-00144feab7de.html

ヨーロッパで銀行が発行する債券のうちシニア(返済順位が一番はやい)債の発行が減っているそうです。預金で言うペイオフ、最近の業界用語でベイル・インの可能性の割には利回りが低いという判断が背景にあるようです。結果として劣後債のほうが人気が出ているようです。個人的には、劣後債のような中途半端なリスクは面白くなく、だったらエクイティいけば、という気もいたしますが。

船会社

Slump leaves dry bulk groups in doldrums - http://www.ft.com/cms/015dc74a-d477-11e2-8639-00144feab7de.html

海外の話ですが、バラ積み船が大変みたいですね。カネ貸している銀行も大変なんでしょうけれど。

ワイン・ファンドが…

Wine fund market brought to its knees - http://www.ft.com/cms/s/0/9017dcfa-d27e-11e2-aac2-00144feab7de.html

ワイン・ファンドが不調だという話で、オープン・エンド、つまりいつでも解約可能という形のものは大変なんだそうです。投資対象としてはどうなんですかね。

債券市場

"Markets on edge as investors seek exit" http://feedly.com/k/15at6My  債券市場から個人投資家が退出していて、ディーラーが困っているという話です。市場の透明化が望まれるという結論ですが、それは昔からの話で、なにをいまさらという気もいたしますが。

2013年6月16日日曜日

資産運用市場

ブラックロックが日本市場を有望だと見ているという話がFT紙に出てました。ブラックロックも、結局日本型投信市場に組み込まれているというか、運用会社がさらにブラックロックに運用を再委託する形で、「なんでもあり」型の一部とされているきらいはあるものの、本格的に自ら乗り出すことで状況が是正されるのであればいいんですけど。

2013年6月14日金曜日

円の強さを見くびるな

"Widowmaker of all widowmakers? | FT Alphaville" http://feedly.com/k/1a86JNk

なにかあれば、円は強くなりやすいということなのでしょうか。

2013年6月13日木曜日

催促相場つづく

為替の反応は、ヨーロッパのソブリン危機のときと同じ発想なんでしょう、社会的に安定していてインフレの見込みがない国の通貨は、国際的な混乱時には買われやすいということなんでしょうね。アベノミクス批判を展開していた人たちは溜飲を下げているのでしょうが、この下げは安倍政権の経済政策批判ではなく、経済無策に対する市場の反乱なんだと思っています。なので、ここでお腹痛くなったりせずに、正々堂々と経済政策を次々と打ち出していけばいいんですよね。

問題は、本当にアベノミクスなるものが存在するのかであって、期待していたリフレ政策は日銀依存症であって、それ以外の手は実は持っていない可能性が怖いですね。本田選手がキープしている間に他の選手が動き出すから日本代表は強いのであって、本田選手が孤立していたら点は入らんのと同じでは、と思います。

Equity rebound runs out of steam - http://www.ft.com/cms/s/0/b9da0664-d30d-11e2-aac2-00144feab7de.html

以前から申し上げている通り、安倍政権の無策を反映しているような気がします。黒田さんも最近はちょっと元気ないっすよね。

2013年6月12日水曜日

紳士向け娯楽

"Strip-Club REIT to Test Market" http://feedly.com/k/171sNum

米国でのREIT転換が流行しているという話は聞いてましたが、ストリップ・クラブですか…。

アップルの30年債

Messy bond cocktail stirs talk of reset - http://www.ft.com/cms/50f4c63a-d1fe-11e2-b17e-00144feab7de.html

アメリカで金利が上昇していて、4月に発行されたアップルの社債の価格が額面の90%程度になっているそうです。あとから振り返ってみると、相場の転換点にはなにか事件があるものでして、アップルの社債発行がそれだったのかもしれないという話です。

低すぎるインフレに注意

The overstated inflation danger - http://www.ft.com/cms/e779acb2-d1de-11e2-b17e-00144feab7de.html

英米ですらハイパー・インフレを懸念するのは馬鹿げているという話。ハイパワード・マネーの乗数効果というのは経済学入門なのですが、このコラムが指摘している通り、実際の制約条件は金融機関の自己資本であるというのは同感です。(ということは、マネタリーベースを増加させないで銀行に資本注入しろという議論にもなるのですが、それはまた別の話ですね。)

政府債務の増加によってハイパー・インフレのインセンティブなるというのは、日本の戦後の状況を考えると頷けるわけですが、これもコラムの筆者の言うとおり、デフレのほうがよほど怖いと。

なので、少なくとも黒田バズーカに評価を与えるべきなのは多分間違いなく、財政政策どうするのさっていうことなんでしょう。もうすぐ選挙ですね。

2013年6月11日火曜日

ゴールドマンがワイン担保で融資…

世の中でいろいろな悪評があることはよく分かりますが、全般的に、業界の末席を汚したことのある立場から申し上げると、やはりゴールドマンというのはすごい会社です。全部が全部成功しているわけではないし、確かに、アバカス案件のようなこともありますが、でも全般的にはすごいですよね。

で、たまたまニュースを見ていたら、ゴールドマンが元従業員に融資をする際に、ワインを担保にしていたそうです。思うに、きっとおカネを借りた人は担保がなくても返せるような資力があるのでしょうけれど、シャレで担保を取ったということなんだと思いますが、さらに思うに、ゴールドマンの事なので、仮に債務者の人がデフォルトしてワインを売却しなくてはならないときには、楽に貸したカネは回収するんだろうなぁーと。ま、美味しいワインを買いたい人はゴールドマンの中には沢山いらっしゃるでしょうから、その意味では楽は楽なんでしょうけれど。

ブームのときほどひどくない

フィッチが、昨今の米国でのレバレッジド・ローンの金額増に言及し、06〜07年のブーム時とは違うと言っています。コベナンツ・ライトの比率は上がっているものの、借入の額は総資産と比較すればまだ低く、利払い余力もまだ高い上、資金使途が企業買収ではなく借り換えや一般運転資金というケースが多いからとのこと。

結局は銘柄間格差の問題だと私は思っているのでこの手のマクロ・ビューはあまり注目の必要はないとは感じるものの、意見としてはふーんっていう感じですかね。

ムーディーズが邦銀の劣後債を格下げ方向で見直しに

中身をよく見ると、邦銀そのものの信用度が変わったわけではなく、当局の方針が変わった様子があるからでもなく、世界的に銀行を破綻させてやむなしという空気が醸成されつつあるので、いずれは本邦当局も姿勢を変えるのではないかという感触に対応したものだとか。ま一理はあるんですかね。格付けに意味があるという前提でですけれど。

2013年6月10日月曜日

人道的投資か

Blacklisted companies lose investors - http://www.ft.com/cms/06b6dcac-cf6a-11e2-be7b-00144feab7de.html

日本の場合、社会的責任投資は銘柄選択手法ですが、この人道的投資はいわば銘柄除外手法ですね。ま、こんな気概のある機関投資家とかあまり日本では聞きませんが。

2013年6月8日土曜日

REIT転換

US Reit conversions face IRS scrutiny - http://www.ft.com/cms/38782938-cf8f-11e2-a050-00144feab7de.html 

こないだ、非伝統的資産のREIT転換に際して格付けが低くなりやすいというレポートをフィッチが出してましたが、そもそもREIT転換が認められにくなっているという話がFT紙に出てます。日本の場合、オフィスとショッピング・センターがメインで、倉庫やホテルはマイナーですが、ゴルフ場とかそのうちでてきますかね。

それにしても、不動産をつかわないビジネスはありませんから、屁理屈を言えばすべての事業は不動産業といえなくはないですよね。それを無理強いすると事業の証券化ですが、担保価値に依拠しないのは事業融資には当然なので、まやかしだったりいたしますが。

伝説の債券投資家

Bill Gross makes another bold call - http://www.ft.com/cms/ca5e85fa-cde0-11e2-a13e-00144feab7de.html

日本では、債券市場の重要性を認識している人が金融業界にすら決して多くはない(株か為替ですよね)のであまり有名ではありませんが、PIMCOのグロス氏はミスター債券市場的な伝説の人物です。しかも、この人の場合には今でも多額の資産運用にたずさわっていて、発言は思いつきや話題づくりではないというところが凄いですね。

2013年6月7日金曜日

影の銀行セクター

Finance: Forced into the shadows - http://www.ft.com/cms/a0984be0-ce88-11e2-8e16-00144feab7de.html

ヨーロッパで銀行が全般的に貸し渋りをしており、それに対応してファンドが融資を拡大しているそうです。日本では、大企業に銀行が貸さなくなるというのは考えにくいので直接は比較できませんし、銀行から借りていることがステータスでもあるという風潮も否定できませんが、情勢としては知っておいて損はないですよね。

フランケンシュタインCDO

‘Frankenstein’ CDOs twitch back to life - http://www.ft.com/cms/76778796-cebe-11e2-ae25-00144feab7de.html

私自身は、CLOはちゃんとしたやつを選んでおけば大丈夫なんじゃないのと思ってますが、ジャーナリストが論点を提供して煽るというのはある意味健全なのかもしれません。

2013年6月6日木曜日

豪ドルが溶けていく

"The Aussie dollar – from south pacific peso to southern Swiss franc and back again" http://feedly.com/k/14yO87l

そうそう、豪ドルが結構ヤバそうなんですよね。対円でも、対米ドルの円高によって弱含んでいるのですが、そもそもの豪ドル米ドルというレートがトロケていってます。オージー・キウィクロスも結構ヤバくて、なかなか目が離せません

そもそもアベノミクスなるものは存在するのか

ここもとの株下げ・円高は政府の経済政策の催促相場だという考えは何度か述べたとおりですが、アベノミクスの限界とか、賞味期限切れっていう論調も多いですよね。実際には、黒田バズーカ以外の「びっくりするような」政策はなにも出ておらず、財政出動も規制緩和も掛け声だけで、成長戦略も10年で150万円ってよくわからないし、要するに、実際にはなんの経済政策も出ていないのではないかと思います。このままでは、政権交代が掛け声だけの熱病であったのとおなじく、実態のない高揚感というのがアベノミクスの本質になりかねないですよね。

決してそうなってほしいわけではないのですが、ネジれ国会が障害になっているわけではなし、このままでは元の木阿弥なりかねないですね。既にタイミングを逸した感はあるもののまだ遅くはないので、ぜひ首相には指導力を発揮してほしいものです。そうでないと、この株下落・円上昇を機に、守旧派が息を吹き返し、既得権益死守しようとして規制緩和が骨抜きにされるのが目に見えてますよね。失われた25年に突入?

倉庫

"Norway’s oil fund snaps up UK warehouses" http://feedly.com/k/17YFpm0

日本でも外資系の倉庫ファンドはそれなりに注目されてますが、ロンドンでっていうのは新鮮ですネ。考えてみれば、人口が多い場所で物流施設が必要なのは当然なんですが。

2013年6月5日水曜日

バーナンキ議長批判は?

America owes a lot to Bernanke - http://www.ft.com/cms/6f79a298-ca00-11e2-8f55-00144feab7de.html

確かに、米国債利回りが上昇したと言っても10年債で2.15%ですもんね。リスクがないとは言えないものの、なにもやらなかったときのリスクをどう考えるのか、という点は大切ですね。その意味では、やはり黒田総裁は評価されて然るべきなんでしょう。

アヤしいファンドの販売制限

FCA to limit esoteric investment offers - http://www.ft.com/cms/7d196734-cd03-11e2-9efe-00144feab7de.html

日本では、ファンドより仕組債ですかね。あまりにもパターナリスティックなのはいかがかとも思いますし、薬のインターネット販売とか見ると規制のありかたも考えなくてはいけないとも思いますが、やっぱり、大衆に販売されるべきものには一定の規制は必要なのではないでしょうか。

クレジットからエクイティに

"Credit hedge fund CQS moves into equities" http://feedly.com/k/17Yy1Hu

クレジット投資のほうが専門性が高いのですが、普通は逆で、エクイティからクレジット投資に進出しますよね。ま、ヘッジ・ファンドがクレジットの専門なのかというとまた若干ぎもんがあるのでしょうけれど。

グリーチャーが

"Gleacher to Shut Its Investment Bank" http://feedly.com/k/17YwAsx

ブティック型の投資銀行が消えちゃうのは残念ですね。企業再建も大切ですが。

2013年6月4日火曜日

マネタリーベース

マネタリーベースは日銀券と日銀当座預金の合計であって、敢えて英語とも整合する形で訳すと「基礎的通貨流通量」といった感じでしょうか。朝日新聞の「市場への通貨供給量」というのは、フロー概念のように聞こえ、誤解を招きそうですよね。日経の「資金供給量」よかマシですけど。

マイナス金利(ヨーロッパの話)

"The ECB, negative rate confusion and the prepay tax option" http://feedly.com/k/14pgL6X

中央銀行当座預金にマイナス金利が導入されたら?

1) 銀行が紙幣を貯め込むので流動性がなくなる。

2) 企業が法人税を前払いする

という話がFTアルファビルに出てました。国債市場が、税額控除市場に変わると。

会計操作

"The S.E.C. Is ‘Bringin’ Sexy Back’ to Accounting Investigations" http://feedly.com/k/16Fb3EM

一応、クレジット投資のプロでもあり、会計分析にも一家言持っていることを自認していても、上場会社の会計操作を見つけるのは至難の技ですよね。見破れば空売りするんでしょうけれど、他の人も見破らない限り値段は下がらないわけで、通常、世の中は『ウソをつくひとはさほど多くない』という前提で動いているので儲けるのは大変なんです。

最近に限ったことではないのかも

"American Realty to Buy Properties From GE Capital" http://feedly.com/k/11A2vWS

米国では大型の不動産案件多いですよね。日本では案件が少ないのか、報道されないだけなのかどっちなんですかね。

お前に信念はないのか

昨夕、100円割れの可能性は75%程度あるかと思ってましたが、結構あっさりでしたね。株価の動向を合わせて見ていると、一旦、95円から100円のレンジに切り下がったのではないかと思います。今日、株価がもてばいいですが、株もヤバそうですね。

2013年6月3日月曜日

実体経済とインフレ

"BIS warns of dangers of cheap money" http://feedly.com/k/11xMros

実体経済の回復を伴わない資産価格の上昇は、たしかに怖いですよね。日本の場合、雰囲気だけで株価が上がっているということは何度か指摘されていることだと思いますが、同じことが言えるのかもしれません。以前の不動産のファンド・バブルも、『日本では』実体経済の成長を伴っていなかったという点で似ているのかもしれません。

2013年6月1日土曜日

MMF(アメリカ版)

基本的には投資信託のほとんどは無邪気な個人投資家から業界全体で手数料を稼ぎ出そうという壮大なトリックなのですが、MMFが額面割れをしない・させないというのもその一つです。投資信託なんだから額面割れをするのは本来当然なのですが、銀行預金の代替として導入されたアメリカでの経緯から、同地でも、MMFは額面割れをしにくい(じっさいにはまずしない)とされていますし、金融危機のときに額面割れをしたMMFが出たときには大騒ぎになったわけです。日本でも、2001年の9/11後の保険金支払いで大成火災が破綻、それに伴ってMMFが額面割れをして大騒ぎになったものです。

で、アメリカでもこれは問題視されていて、MMFに額面割れを含めた本当の純資産価額での解約・追加設定を認めようとしているのですが、これには業界がものすごい抵抗をしているそうです。前述のとおり、投資信託そのものがひとつのトリックなのですが、MMFは預金みたいなものだというのはそのトリックの最たるもので、利息分を除けば常に額面が残っているという商品性は捨てたくないわけです。NYT紙のこの記事によれば、結局、法人向けMMFにはこれが導入されるということのようですが、どこでも似たような話が出るんだなぁーと妙に感心しています。