ファイブロって、もともと、ソロモン・ブラザーズの親会社だったんですが、名前的にはソロモンのほうが有名になったので、一部のコモディティおタク以外はあまり注目していない名前でした。その後、ソロモンの名前にひかれた買収が続き、トラベラーズ、そしてシティ・グループの傘下となったのですが、シティでは、自己勘定の商品取引を持ちきれなくなったんでしょうね、昨年10月にオクシデンタル・ペトロリアムに買収されています。ま、シティが持ちこたえらなくなった原因は、ファイブロで自己勘定取引を担当していたアンドリュー・ホール氏にもあって、シティ・グループが米政府の公的資金注入を受けた後でも1億ドルのボーナスを受ける権利があったとして注目を浴びてしまったわけです。
同氏が運用するアステンベック・オフショア・コモディティーズ・ファンド(ケイマン籍)が先月21日に米SECに登録した書面によれば、投資家37人から約11億ドルの資金を調達していることがわかります。
とこのあたりまでは順風満帆に見えたのですが、この直後、同ファンドが5月に10%損したという報道が出ていました。もっとも、その後の報道がないことを見ると、実はまた回復していたりするんでしょうね。このあたり、報道の偏向と言うと言いすぎですが、やっぱり、他人の成功よりも失敗のほうがニュースになるということなのでしょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿