2010年5月3日月曜日

ギリシャの私的整理

今日のいろいろな報道を見ていて「なにか、どこかで見たことのある話だなぁー」という感が抜けなかったのですが、今やっと思い当たりました。今回、国とかユーロとかIMFとかが絡んでいるので複雑な話のように見えますが、結局、起きていることって、ここ10年以上日本で日常茶飯事的に見られる(事業再生があるかどうかはともかくとして)私的整理と同じ構図、もっと正確に言うと、ここ2~3年増えた、プライベート・エクイティ会社と銀行の交渉と同じではないかと思っています。
ギリシャが会社、ギリシャ国民は従業員、IMFやEU加盟国は株主、ギリシャ国債を保有している人たちは銀行や社債権者ですね。矮小化して喩えると、ギリシャという会社が赤字垂れ流しになって、借金が返せなくなったのだけれど、潰れてしまっては困るという意味では債権者も株主も同意しているので、債権者が株主にプレッシャーをかけてカネを出させ、株主としてはその見返りにリストラを強要していると。給与や福利厚生をカットして、元利払いや配当に回す原資を確保しなくてはならないということです。
今現在の個人的な感触としては、今回のは長期的にはうまくいかないのではないかと思っていまして、というのも、社会的使命のないものを作っている会社のターンアラウンドが極めて困難なのと同様、競争力があって魅力的な社会を構築して財政基盤を安定化させることはとても難しいからです。ですから、まずコスト・カットに手を付けるわけで、このあたり、事業がうまくいかなくなったプライベート・エクイティ案件に似ていますが、それも限界がありますよね。
ギリシャ国民の資質について語れるほど詳しくはないので、その意味で今回の試みの成否を占うのは僭越ですが、少なくとも企業とのアナロジーで考えると、一筋縄ではいかんわなと。潜在成長性が高いのに外的ショックでやられた韓国の話とはわけが違うと思います。
日本史で習ったものを改めて確認したのですが、日本がIMF14条国から8条国に移行したのは 昭和39年4月とのこと。

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