2010年4月27日火曜日

日本財政

昨日発売のAERA誌に多少コメントが掲載されてましたので(もっとも、他の著名な方々とご一緒してますからまったく目立ってませんが)(記事の概要はhttp://www.aera-net.jp/summary/100425_001613.html)、言葉足らずの部分を含めて整理を。
私が日本財政は破綻しないと思う理由は大きく分けて二つあります。
ひとつは「実質破綻を名目で逃げる」、つまり、ハイパーかどうかは別にして、インフレ状態にして実質債務を減らすという手があると思っているわけです。そんなものは形を変えた破綻なわけですが、名目的には逃げられるわけですね。なので、同誌に出ていた「あといくら借金できるか」という議論については、インフレを無視しているので、どこまで意味があるのか、という考えもあります。
もうひとつは、そうは言っても日本人が自分の国が財政破綻するのを指を加えてみているとは思えない(思いたくない)というものです。最後には情緒に理屈が勝って、増税を政策として上げる政党に投票するはずだと考えています。
後者については、実は相当危険な賭けだということは分かっていて、国民の政治無関心、政党の機能停止、首相の指導力、など、悲観的になる要素はいっぱいあるのですが、だからこそ、我々の世代が、若い人たちや自分の子供達にきちんと伝えるべきことを伝えるのが重要だと思うのです。

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