ストラクチャード・ファイナンスに限ったことではないのですが、カネ貸しというのは、本質的には金利リスクを取るべきではありません。金利リスクはマーケット・リスクであって、(市場性、つまり、動きからの損益発生が期待される場合を除く)クレジット・リスクとごちゃ混ぜにすべきではないからです。
しかし、世の中そんな純粋なことばかり言っていられないのも確かです。避けなくてはいけないのは「この程度のリスク、とっちゃおうや」と、往々にして素人が結論付けることで、玄人が吟味の結果リスクを取ることにしたのならともかく、素人(しかも、そういう人に限ってクレジット・リスクの分析もいい加減だったりする)がそういうことをすべきではありません。ま、そういう組織はいずれなんらかの形で痛い目に遭うのでしょうが。
ということを、フィッチの、ストラクチャード・ファイナンス格付けに伴う金利リスクの考えかたについてのリリース(http://www.fitchratings.com/creditdesk/press_releases/detail.cfm?print=1&pr_id=574036)を見て思いました。
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