2010年4月22日木曜日

トヨタの格下げ

ムーディーズのトヨタさんの格下げはどう考えるべきか? 個人的には遅すぎたと思っています。なるほど、トヨタさんのような偉大な会社を格下げするのに躊躇する気持ちは分かるのですが、やるなら数か月前でないと情報としての意味を持たないと思うのですが…。
もっとも、それをやるためには、格付けされる側も大人にならなくてはならないわけで、このあたりが、格付け手数料をもらうビジネス・モデルの限界というか、情報料として投資家からカネを取らないことの限界なんでしょうね。
デンソーさんの格下げについては、「トヨタ・シーリング」と考えるのでしょう。それ以外に(実際には)あまり意味があるとは思っていませんが(個人的には、ですよ)。

<後日談 2010年4月23日午後10時14分>
格下げの直後にムーディーズが電話会議を開催しており、その録音を聞きました。結論から言うと「前より悪化している→格下げ」ということのようで、このあたり、Aa1からAa2という気安さもあるのではないかと勘繰ってしまいます。もちろん、背後では膨大な分析がなされているようで、米国での退職給付債務とか、米国の販売金融子会社が負っている残価リスクについても質問にしっかり答えてらしたので、流石という感はいたしますが…。

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