以前、同じことを書きました(http://ryosuke1967.blogspot.com/2010/04/blog-post.html)が、また、ヘッジの損失が一因となったような倒産が発生(http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/3262.html)しています。
業界の人が言う「輸入」、つまり、ドル高をヘッジする人たちというのは、ドルが安く(円が高く)なれば、その分、ヘッジ取引単独で見れば損をするのは当然なのですが、それは特損であって、原価も下がっているはずでからチャラパーになるべきです。特損が効いてくるのは、損益計算書上の数字、または、差損益を反映した貸借対照表の自己資本で、特に自己資本が棄損して債務超過になると、これは形式上はまずい。しかし、あくまでも形式上の話なので、取引先、とくに取引金融機関はこれを気にするべきではない。
というのは理屈なのですが、実際には、為替の取引をメインとだけやっている中小企業というのはなく、むしろ、メイン以外とやろうとする人達も多いわけですが、そういうヤンチャをしていると、生殺与奪を握っているメインからしっぺ返しを食うわけですな。
それがいいとは決して思えないのですが、とかく、資金繰りの切れ目はそのまま企業の存亡につながりますから、なかなか、力のあるメインとの付き合いは変えられないという呪縛、どうしたらいいんでしょう。
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