2010年6月9日水曜日

バンク・オブ・ニュージーランドのカバード・ボンド

バンク・オブ・アメリカとか、バンク・オブ・スコットランドとかと同じように、別に中央銀行ではないのですが、ニュージーランドのバンク・オブ・ニュージーランドがカバードボンドを出すそうで、ムーディーズとフィッチがトリプルAを付けています。なぜS&Pが格付けを附与していないのかは想像でしかないのですが、おそらく、どこかの段階でトリプルAを付けないという結論を出して、それを発行体側が嫌ったということかと思われます。S&Pは「公開情報を基にした」コメントを発表していて、それによると、本件、発行体格付けを0~3ノッチしか上回らなかったろうとのことで、BNZがAAであることを考えると、おそらく、AAからAA+の格付けを附与しようとして、BNZから「そんなものは要らん」と言われたのでしょう。
11年前に、当時の東京相和銀行と三和銀行が日本初のRMBSを発行しようとしたとき、やはり、フィッチとムーディーズだけが格付けを附与していたのですが、その際、S&Pが似たようなコメント(「日本で住宅ローン証券化格付けをするには、かくかくしかじかの条件が揃った案件じゃないと…」みたいなノリ)を出していたのを思い出しました。

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