2010年6月11日金曜日

ドイツにソブリン・リスクはあるのか

 ドイツのソブリンリスクは、直接ドイツの財政にあるのではなく、他のユーロ圏諸国を助けなきゃいけなくなるところにあるのではないかと思っています。その意味で、歳出削減という範を示して、スペインやイタリアに「財政赤字はこうやって減らすのよ」という先手を打ったというのが、今回のメルケル首相のやったことなのでしょう。
 ハンガリーは政治的にナイーブというか、ちょうどわが国の前首相みたいに、自分の発言の重さに気付いていなかっただけではないでしょうか。確かに、注目されていた国ではあるので、西欧銀行が貸している→ハンガリーが潰れたら銀行がまたヤバくなる→国家財政に負担がかかる、という理屈は成り立ちますが、実際は、そのような理論的な反応ではなくて、ハンガリーヤバい→ヨーロッパヤバイ、という短絡であったようで、市場のセンチメントの悪さを感じます。1週間経って落ち着きを取り戻しつつあるようですが。
 で、本来のソブリン危機は英米にあるという大筋は変わらないのですが、目先のヨーロッパで言うと、PIIGSの財政完全崩壊(ストライキなどによる政治的破綻がきっかけか?)とユーロ離脱・解体の脅しに対して独仏がどこまで抵抗するかがポイントかと。しかし、フランスだって決して楽ではないし、そろそろ市場ではベルギーをターゲットにする気配が見えます。
 個人的には独仏が財政赤字垂れ流してでもユーロを守ると思っていますが、確率を付けるということになると「現状のユーロ維持+周辺への拡大路線継続」はが50%、逆に、「完全崩壊して各国通貨に戻る」が20%くらいあるということでしょう。

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