2012年12月20日木曜日

LIBOR操作事件

英FSAのUBSに対する処分の詳細(http://www.fsa.gov.uk/static/pubs/final/ubs.pdf)を読んでみました。スキャンダラスに煽ってみることも可能なのでしょうが、所詮、OTCなんて程度の差はあってもこんなものだよなぁー、などと思ってしまうところが業界の内部にいたことのある証拠なのかもしれません。LIBORについては、連動する金融取引が500兆ドルと英FSAが言っているのはどこから持ってきたのかしらんなどと思いつつ、でも、大手の銀行が適当に出している数字を平均したものがLIBORだってプロはみんな知ってたんじゃんという感じでしょうか。

今回、「トレーダー」(日本でいうディーラーですね)は、LIBORをできるだけ高くしたい時期と、できるだけ低くしたい時期とがあったようで、トータルで見たときに誰かがどこかで損をしたのかどうかもなかなか難しいように思います。金利が高いほうがいい人(投資家・お金を貸した人)の裏側には金利が低いほうが望ましい人がいるわけですし。ま、操作そのものが悪いという行政からの業法ちっくな処理はごもっともではありますけれど、民事となるとどうなのでしょう。

個人的には、プロがプロ(であるべき人)とビジネスするときはどれだけ利益を上げても許されるとは思っているのですが、それも程度の問題なんでしょうね。

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