2013年2月1日金曜日

子会社の健全性

ドイツ銀行が、米拠点で米銀と同じような自己資本規制に従わなきゃならないのは少し違うのではないかと言っているという話がNYT紙に出てました。どちらの言い分もごもっともで、そもそも、ドイツ銀のような大銀行が秩序のない破綻をするとは考えにくく、どの国に拠点があるというのはさほど重要ではありませんから、個々の規制環境ごとに別の資本を持つというのはあまり合理的ではありません。一方、各国の規制当局から見れば、そうは言ってもテールリスクがあるわけで、前回の金融危機を繰り返さないというか、少なくとも金融危機時の混乱は避けたいわけですから、自分のコントロールできる範囲にしっかりとしたキャピタルが欲しいということなわけです。

これって、与信判断をする上で、親会社・子会社の関係をどう判断するのかと実は似ています。銀行だと、親子すべての口座を管理していたりするものですから、親子一体と見易い一方で、法律的には親子は別法人であり、株主は有限責任しかないわけですから、子会社がしっかりしてなきゃ困るという議論ですね。

別に答があるわけではないのですが。

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