2013年2月13日水曜日

知っている人は知っている(クレジット・デリバティブ編)

クレジット・デリバティブというのは、企業の倒産を対象にした保険みたいなものですが、保険と異なり、リスクを引き受ける側にはライセンスは必要なく、(保険のアナロジーで言えば)保険事故によって(保険単独で見れば)儲かる立場に誰でもなることができます。ところが、日本で言う破産・会社更生など簡単な破綻ばかりだといいのですが、必ずしもそうも言えないことが起きると、そもそもその事象が「保険事故」に該当するかどうかを、業界団体で話し合って決めましょうということになっています。

こないだ、オランダの不動産金融機関が国有化され、オランダの国が保有していた劣後債の価値をゼロにするという処置が取られたのですが、民間の投資家がいなかったこの債券の価値がなくなるというのが、「保険事故」に該当するのかどうかというのがその業界団体で話し合われていたのですが、結局、FT氏の推測では「よーわからんから明日もういっぺん話し合おまい」という話になったとか。

ま、いまどきクレジット・デリバティブについて詳しくなっても、使い道がないという説もありますが…。(ちなみにこの人はまともです)。

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