外貨預金の円建て利回り計算は、実は結構難しいです。
もちろん、税引前の計算であれば簡単なのですが、税引後だとすると、為替差益にも課税されるからです。
たとえば、1ドル=100円のときに1万ドルをドルの外貨定期預金1年ものとして1%で預け入れたとすると、1年後の元利合計は1万100ドルですから、そのときの両替レートをぶつければ円建ての元利合計が出てきます。なので、税引前の円建て利回り計算は簡単です。
しかし、為替差益は雑所得として総合課税ですから、人によって税率は異なります。たとえば1ドル=102円だったとして、総合課税の限界税率(ここは平均税率ではなくて限界税率を使わなくてはいけません)が30.42%だとすると:
為替差益 → 1万ドル×2円/ドル=2万円
限界的な納税額 → 2万円×30.42%=6084円
税引後の元本 → 1万ドル×102円/ドル-6084円=101万3916円
となります。また、利息部分は100ドル×102円/ドル-100ドル×102円×(15.315%+5%)=8128円ですから、結局、元利合計は102万2044円、税引後の利回りは2.2044%となるわけです。はぁーっていう感じですね。
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