2013年5月14日火曜日

株主割当増資

第三者割当増資には有利発行の問題が常につきまといます。判例等で90%まで(10%のディスカウントまで)は裁量の範囲とされることが多いものの、じゃ、たとえばMSCBはどうするんだという話もありますし…。

実際、増資の方法としては株主割当増資が最も適切というか、少なくともイギリスでは極めて一般的ですが、日本ではこれまでほとんど実例がありませんでした。上場手続とかの技術的な問題があったからです。

今朝の日経にもありましたが、某ノンバンクがライツ・イッシューで資金を調達しようとしています。イギリスでは、ライツ・イッシューは証券会社/投資銀行が引き受け、行使されない分については証券会社が行使することで発行会社の資金調達額がぶれないようにしますが、その手法は選択していません。ま、個人大株主が行使することは間違いないから、最低の金額は確保できているし、とりあえずは大丈夫ということなのかもしれませんね。

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