投資適格の債券にしか興味がない人にはピンとこないのでしょうが、ジャンク債の中でもきちんとしたランクがあって、ダブルBというのはピッカピカの部類に入り、シングルBでも、ま、ちゃんと中身見ればいいんじゃないという感じです。これがトリプルCになってくると結構怪しいぞという話になり、よほどの自信がないと怖いよねというふうに思われていきます。投資適格しか見ない人だとトリプルBでもちょっと不安なんでしょうけれど、ハイ・イールドやレバレッジド・ファイナンスの人達からすると、トリプルBなんてデフォルトの確率が低すぎて面白味がないくらいなのです(日本の格付会社のトリプルBは例外です。あれは、なんちゃって投資適格であって実際はジャンクなので)。
で、世界中で中央銀行が国債を買い、米国ではモーゲージも買ってしまっているので、格付けの高い投資対象の利回りが極めて低くなってしまい、ある程度の絶対利回りが必要な人達がジャンク債に走っているそうです。FT紙のこの記事によると、トリプルC格の債券ですら凄い人気なんだそうです。
絶対利回りが下がるとワケわかんない債券への投資を余儀なくされるのは日本だけの現象ではなく、単に、絶対利回りが低いという状態が日本で長かったから目にすることが多かっただけなのでしょう。ま、ジャンク債買うのと、妙な仕組債買うのと、どっちがいいのよ?と聞かれたら、どっちもオプションの売りと言う意味では同じなんですけどね。
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