円安になっても日本の経済成長にはつながらない!、というのがこのコラムの趣旨です。なぜかというと、円安になったからといって日本の輸出企業は輸出価格(ドル建て)を下げるわけではないからというのです。
市場経済というのを考えてみれば当たり前で、価格は製造者ではなくて市場が決めるわけですから、日本車が売れるか売れないかは日本車の質で決まるし、そのドル建て価格は市場で決まってきますから、円安によってドル建てのコストが下がるか否かは消費者には無関係なわけです。ということは、企業業績がプラスになって働くという効果になりますが、このコラムの著者が見たレポート(UBS)によれば、結局、そのおカネがきちんと国内に回らない限りGDPの成長にはつながらないと。
おカネの流れという意味からはそうなんでしょうけれど、これはこれで短絡的なような気もしますよね。というのも、資産効果とか、英語でいえばFeel Good Factorっていうんでしょうか、要するに「なんとなく気分がいいからおカネ使っちゃえ」というのが経済成長にプラスなのは明らかですから。でも、こういう経済的あるいは経済学的な見かたをたまには冷静になってしてみるのも、確かに大切なようにも思います。
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