2013年5月8日水曜日

価格弾力性

 円高になっても日本の産業が壊滅するわけではないのは、日本の製品がそれなりに価格競争力があるからであって、結局、なんやかんやでアジャストするのが国の競争優位性だったりするわけです。FTアルファビルのこのエントリーを見てなるほどと思ったのは、それって実は逆も真理なわけで、円安になったからといって強烈に輸出競争力が回復するわけではないんですよね。

 ということは円安は日本経済にプラスにならないのかというと、それは誤りで、仮に需要に価格弾力性があまりないんだとすると、価格を下げてもそれ以上に輸出は増えないわけで、であれば価格を据え置くほうが賢いと考えるほうが自然です。となると、ドル建ての価格が同じならば、円安になれば円建ての売上が増え、利益も伸びるわけです(今日、どっかの自動車会社の営業利益が凄まじいという話が報道されてましたが)。

 通常、企業というのは互助組織としての側面を持っていて、利益水準が同じであれば売上が伸びるほうが従業員を数多くハッピーにできるので、価格弾力性の議論は一層複雑になりますし、厳密な経済学的議論をするときっと頭痛がするのだと思いますが、ま、輸出で日本企業がうるおい、それによって日本人が潤うことで内需も拡大することも期待してもいいような気がしますけど。

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