2013年1月15日火曜日

バブルの抑制と金融機関規制

個人的には、日銀(金融政策)よりも政府(財政政策)にほうにリフレを期待しているのですが、日銀の独立性とか含め、リフレはバブルになりかねない、また、インフレ・スパイラルが起きたらどうするんだという反論が知識人層には多いように見受けられます。

ハイパーインフレよりデフレのほうがいいと言っている人たちは、功成り名遂げていて、守るものがあるんですよね。なので、将来に対する明るい展望が持てない若者が世に溢れ、人口がどんどん減っていく社会になってもいいんでしょう。不確実な発展より、予見性の高い緩やかな衰退のほうがいいと言っているわけで、ほんとにそれでいいのかなぁーと思います。

それはさておき、自己資本や流動性など、金融機関規制は根本的に景気に追随します。たとえばですが、融資姿勢が緩和され、バブルが形成されている時には、本当であれば規制をきつくすべきなのですが、実際にはリスクが低く見え、規制は甘くなります。逆に、現在のような危機のあとでは、皆が慎重になっているため、本当は安全性も上がっているし、社会的にもお金を回すことが重要なのに、反省と称して規制がきつくなります。

ところでバブルというのは、多分に金融的現象です。みながおっちょこちょいになっているからこそバブルが起きるのですが、日本の80年代後半から90年代前半、あるいは先般の欧米も、金融機関による(今から思えば明らかに非合理的な)信用(マネー)創造・信用度(金融資産・不動産の担保価値上昇)創造があったのは明らかです。バーゼル3とか流動性規制、あるいはいわゆるボルカールールなどは、世界経済の現状を考えると(金融機関のカジノ化をけしからんというのは置いておくと)厳格すぎるというか、景気にはマイナスですが、次のバブル形成させないという効果は期待できるのかもしれません。

日本の場合、実体経済のインフレはともかく、国民性的には資産インフレが怖いわけで、それは抑制して欲しいけれど、傾向的にデフレなのに不動産だけ価格が上昇したのもどうかいなぁーと思いつつ誰もとめようとはしなかったんですよね。でもデフレが継続するよかマシじゃん、と思うわけです。まとまってませんが。

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