2013年1月5日土曜日

為替レートと中央銀行

新聞報道によると、首相は日銀に為替レートも責任を負わせるとかおっしゃっているみたいです。お気持ちは分かるのですが、ちょっと調子に乗り過ぎなのかなぁーという気もします。期待インフレ率の上昇や名目経済成長率の上昇(プラス転換?)で株価は上がっていますし、そうすると世の中も明るくなってきたように見えるのも確かなのですが、神通力というか、そんなものが自分にあると思ってらっしゃるように見えて、若干危険だなぁーと。リップサービスというか、とりあえずこれまではマーケットは反応していますが、経済政策は日銀の専管ではないですよね。財政政策の方も責任というか、ちゃんと理屈に合うことをやってくれないと、今からスケープゴートを作ろうとしているだけのように思ってしまうのですが。

それに、市場で決まる為替レートを誰かのせいにできるのであれば、国債利回りとか、物価連動国債のブレークイーブンインフレ率とか、日経平均とか、不動産価格とか、原油価格とか、すべて誰かのせいにできるわけで、さすがにそこまで非資本主義的な国ではないように思いますが。

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