RSSで購読しないと読めないみたいなのでリンクはないのですが、S&Pによると、米国のレバレッジド・ファイナンス市場が若干過熱気味なのではということです。
昨年は投機的格付け社債の発行額が3500億ドルと史上最高を記録、レバレッジド・ローン(≒投機的格付け企業向けシンジケート・ローン)も4650億ドルと、ピーク時だった07年の5500億ドルに近付き、過去5年で最高額になったとか。さらに、主としてレバレッジド・ローンが裏付けとなるCLOの発行額も540億ドルと一昨年の110億ドルからほぼ5倍に達したそうです。
ただ、今後はデフォルト率の上昇を見込んでいるそうで、2012年9月までの1年間のデフォルト率は3%であったものの、今年9月までの1年間については3.7%に上昇すると見ているとのことです。また、投機的格付け企業では、昨年の格下げ数は格上げ数の1.4倍に達しているなど、信用度の低下も気になるとか。
いわゆる「コベナント・ライト」が増加しているもの気掛かりで、昨年は、とうとうコベナント・ライトが従来型のコベナント付融資を金額で逆転したらしいです。どれだけ信用度分析に自信があっても、あるいは担保に価値があっても、テイルリスクを考えるとコベナントはあるに越したことはないわけですが、市場が過熱している証拠なんでしょうね。
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