2013年3月23日土曜日

今度はフィッチが英国を格下げする『かも』

ムーディーズに先を越されて、ノベルティ・バリューが剥げて面白くないと思っていることは想像に難くないのですが、フィッチがイギリスを格下げ含みのウォッチにしています。予算発表の直後ですから、ちょっとかわいそうな気がしますが、逆に、格付け会社として目立つためには、このタイミングがよかったということなのでしょう。

私自身は、景気よくないときに政府支出が増えるのはやむを得ないというのが基本的な考えかたであって、あまり格付け会社のいうことに敏感になりすぎるのはどうかと思いますが、イギリスも連立政権ですし、野党党首も結構若くてそれなりに注目を浴びているところでもあり、あまり変な攻撃材料を与えたくないところではあるのでしょう。アメリカに比べると景気回復が遅いのは確かですし、なかなか難しいところですね。

なお、カントリー・シーリングっていうんですかね、仮に英国債がトリプルAでなくなったとしても、イギリスが国として妙な政策を取ることは想定しにくいため、英国発の案件のトリプルAがなくなるわけではありません。日本の証券化ものが今でもトリプルAになるのと同じですね。

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