日本ではREITは俗称で、投資法人のうち税制優遇があり、かつ、不動産(の信託受益権)に投資をしていて、さらに上場しているものをREITと呼ぶわけですが、アメリカでは不動産に〝関連する〟投資をする法人で、税制優遇があるのがREITという感じになります。で、アメリカのREITには「エクイティREIT」と「モーゲージREIT」の違いがあって、前者はエクイティ、つまり不動産の所有権を裏付けとするREITなのですが、後者は抵当権付債権に投資します。つまり、モーゲージREITというのは不動産担保融資の投資ビークルなのです。
で、アメリカでモーゲージREITのバランス・シートが劇的に膨張しているという話がFTアルファビルに出ていまして、その背景には、エージェンシーMBS(政府系の住宅ローン保証・買取法人が関与する住宅ローンの証券化)のレポ取引があるそうです。レポとは端的に言えば証券担保ローンなのですが、証券の信用度が高い必要があり、エージェンシーMBSは打ってつけです。みんながエージェンシーMBSを担保にお金を貸したがるので、エージェンシーMBSを買い、そのエージェンシーMBSを担保に資金を調達すれば、調達コストが安くなるわけで、その結果、モーゲージREITの投資家は喜ぶというわけです。
だからといってモーゲージREITがお買い得なわけではないという落ちが付いていますけど。
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