プライベート・エクイティは入札だと競争するけれども、入札にならない案件では、一旦合意された案件に対して競合買収を申し入れることは滅多にないそうです。言われてみれば確かにそうですね。あまり関心を払っていなかったのですが、独占禁止法違反で現在大手PEに対して訴訟が提起されていて、そこでは「共謀によって」競争を避けているという議論が展開されているようです。
今回のデルに対するブラックストーンの買収提案は、マイケル・デル氏主導とはいえシルバー・レイクというPEも付いているわけで、他のPEの案件に競合しないという暗黙のルールが破られたという意味で重要だという話がWSJ紙の「ディールポリティック」ブログに出ています(WSJ紙の類似の別のブログもあります)。ブラックストーンの訴訟対策の一環というのはうがちすぎなのでしょうけれど、暗黙のルールが破られたことは興味深いようですね。
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