NYT紙によると、2008年に1.5億ドルした貨物船も、いま4000万ドルでしか売れないそうで、船舶を担保に融資しているヨーロッパの銀行が大変困っているそうです。融資の残高は3500億ドルに上るそうですが、担保価値の下落を正確に捕捉して決算に反映させている銀行はほとんどない(※)とか。この記事によると、HSHノルドバンクやコメルツといったドイツの銀行は、船舶融資で税額控除があるため貸し手として大きく、ノルウェーのDNB、スウェーデンのノルディア、イギリスのロイズとRBSなんだそうです。
ま、市場の最盛期に「これはいい」と言って融資を積み重ね、その後の市場下落で大っきな損をするっていうのは、銀行の典型ですよね。みんな、ブラック・スワンを読むべきだと思うのですが…。
(※) このあたり、ロンドン鯨の話と同じで、所詮みんなの発想は同じなんですよね。
0 件のコメント:
コメントを投稿